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11月開催のマスターズ、最大の影響要因は寒くなった天気

11月開催のマスターズ、最大の影響要因は寒くなった天気

Posted November. 11, 2020 09:07,   

Updated November. 11, 2020 09:07

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秋に開催される世界最高峰のゴルフトーナメントはどんな様子だろうか。

米男子ツアー(PGA)の最高権威のメジャー戦「第84回マスターズ・トーナメント」が12日(現地時間)に開幕する。マスターズは毎年4月にシーズン最初のメジャー戦として開催されてきたが、今年は新型コロナウィルスの影響で延期された。会場は、米国ジョージア州オーガスタナショナルGC(パー72)でいつもと変わらないが、コロナ感染対策としてギャラリー入場は認めない。大会が創設された1934年の3月に開催されたのを除いて、4月でない月に開かれるのは初めて。

11月のマスターズは色々な面で以前とは一風変わった試合になりそうだ。最大の影響要因は天気。オーガスタ地域の4月の平均気温(最低9度、最高25度)に比べて、11月の気温(最低5度、最高21度)は4度ほど低い。肌寒くなった天気はプレイヤーの競技力にも影響を与える。とりわけ寒くて風が強かった2007年のマスターズは、ジャック・ジョンソンが通算1オーバーで優勝している。

天気が寒くなるとグリーンが硬くなりだけに、相対的に飛ばし屋に有利だという見方もある。今季にドライバーの平均飛距離1位(344.4ヤード=約315メートル)のブライソン・デシャンボー(27)は、今試合を控えて従来の45.5インチのドライバーではなく、クラブの限界値である48インチのドライバーを使う予定だ。スパーツギャンブルの専門家たちも、デシャンボーを最有力の優勝候補と評価している。マスターズで通算3度優勝しているフィル・ミケルソン(50)も47.5インチのドライバーを考えている。

日照時間が4月に比べて2時間30分ほど短くなり、全プレイヤーが1番からティーオフしていた例年と異なり、今年は1番と10番に分けてティオフをする。4月のマスターズはツツジが満開していたが、今年のコースは紅葉に染まっている。

物語も豊富だ。前年王者の「皇帝」タイガー・ウッズ(45)は2連覇とともにツアー通算最多勝記録(83勝)を目指す。今試合だけで5度優勝を誇るウッズは、あと1勝でジャック・ニクラスの大会最多優勝記録に並ぶ。

ローリー・マキロイ(31=北アイルランド)はキャリア・グランドスラムに挑戦する。他の3つのメジャータイトルを獲得しているマキロイは、まだマスターズのグリーンジャケットに袖を通したことがない。ツアー通算18勝を挙げているマキロイは、4月には優勝したことがないが、11月は優勝(2019年のWGC・HSBCチャンピオンズ)がある。今年の試合には92人が参戦する。

2017年試合で優勝したセルヒオ・ガルシア(スペイン)はコロナの陽性判定で不参加となった。これで1993年の全英オープンから始まったメジャー戦連続出場記録(現役最長記録)も84で止まった。


姜泓求 windup@donga.com