
フランシスコ法王(84・写真)は、新型コロナウイルス感染症の大流行を通じて市場経済の限界が明らかになったとし、富の落水効果はない」と強く批判した。
ロイター通信によると、法王は3日(現地時間)、イタリア中部のカトリック聖地・アッシジで、「人々は落水効果のような魔法の理論に依存して、社会問題を解決しようとしたが、市場そのものではすべての問題を解決できない」とし、「大企業と富裕層への減税と政策インセンティブだけでは、新型コロナが引き起こした危機を克服できない」と指摘した。富裕層が多く持てば、これは他の層にも広がって社会全体が便益を享受するという落水効果の代わりに、二極化のみが激しくなっているという意味と解釈される。
法王は、「私有財産の原則が重要でも、他のひとたちが何も持たない状況で、一部だけが贅沢を味わうことは絶対の権利と見なすことはできない。現在の政治経済制度を改革しなければならないという信念が明らかになった」とし、「金持ちは貧しい人と、大国は貧困国と富を共有しなければならない」と促した。法王は、「世界のあちこちに卑劣で利己的な情緒に寄り添った政治家があふれている。世界は公益のために奉仕する政治を求めている」とし、人種差別反対、二極化解消、核兵器や死刑制廃止などを強調した。
このため、法王は同日、人間の博愛精神をテーマにした会則も宣言した。アッシジは、フランシスコ修道会の創始者であり、生涯清貧な人生を生きたとされる聖人・フランシスコ(1181〜1226)が生まれて善終(大罪のない状態で亡くなること)したところだ。法王は、フランシスコを非常に尊敬して、自分の法王名に彼の名前を付けた。
金潤鍾 zozo@donga.com






