
野党「国民の力」の中央倫理委員会は9日、構成完了後初めての会合を開き、韓東勲(ハン・ドンフン)前代表に対する懲戒案件などを協議した。倫理委が韓氏の処分に向けて本格的に検討に入ったことで、党執行部と「親韓(親・韓東勲)系」との対立が一段と激化するとの見方が出ている。
倫理委は同日、ユン・ミンウ中央倫理委員長(嘉泉大学警察行政学科教授)の主宰で非公開会合を開き、党員掲示板事件をめぐる韓氏の懲戒案件と問題行為を理由に党員権停止2年を勧告されている金鍾赫(キム・ジョンヒョク)前最高委員の処分について議論した。同党は前日、倫理委員2人を追加で選任し、ユン氏を含む計6人で倫理委を正式に発足させた。
党内外では、倫理委が韓氏に懲戒を科した場合、内紛が深まるとの見方が相次いでいる。若手議員の金龍泰(キム・ヨンテ)氏は、「そのような懲戒が出れば、かえって党執行部が揺らぐ可能性がある。政治的に誰かを攻撃したり排除しようとすれば、必ず反動が起きる」と指摘した。そのうえで、「党執行部は統合の観点から結論を出す必要がある。政敵排除を目的とした姿勢は慎むべきだ」と強調した。前日、ユン氏が声明で「行為の法的責任だけでなく、倫理的責任、そして職業倫理としての政治的責任についても判断する」と述べ、「政治的責任」に言及したことを巡り、韓氏を正面から念頭に置いた発言だとの解釈も出ている。
韓氏は、党員掲示板事件を調査し、自身に管理責任があると発表した同党の李鎬善(イ・ホソン)党務監査委員長を、虚偽事実の摘示などの容疑で警察に告訴した。韓氏側は同日、報道資料を通じて、「全く別の人物が作成した書き込みを、韓東勲前代表または家族が書いたかのように捏造した監査結果を公表した李委員長に対し、虚偽事実摘示による名誉毀損、個人情報保護法違反、党務妨害などの容疑で、昨日警察に告訴状を提出した」と明らかにした。さらに、「李委員長が捏造した党務監査は、明白な政治工作であり犯罪だ」としたうえで、「その虚偽主張をそのまま流布した者や背後にいる人物に対しても、厳正な措置を取る」と主張した。
これに対し、党執行部は韓氏の告訴に反発した。張東赫(チョン・ドンヒョク)代表が任命した張礼讃(チャン・イェチャン)汝矣島(ヨウィド)研究院副院長は、SNSに「無関係な人々を苦しめるのは典型的な強者に弱く、弱者に強い態度だ」と投稿し、「政治検事特有の法をすり抜ける体質で李委員長を告訴したところで、家族名義の書き込みが1千件以上あったという事実は変わらない」と主張した。さらに、「そんな卑怯な小細工で生きるな」と、韓氏を強く批判した。
イ・サンホン記者 dapaper@donga.com






