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統一部の展示会に制裁対象の北朝鮮作品を展示

統一部の展示会に制裁対象の北朝鮮作品を展示

Posted September. 23, 2020 08:14,   

Updated September. 23, 2020 08:14

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統一部傘下の統一教育院が開催している展示会に、韓国政府と国連安全保障理事会の制裁対象である北朝鮮の万寿台創作社所属の作家の作品が多数展示されたことが確認された。万寿台創作社が制裁リストに含められた2016年以降の作品が展示されたにもかかわらず、韓国への搬入過程が不明確であり、論議が予想される。

 

22日、野党「国民の力」の池成浩(チ・ソンホ)議員室が統一教育院から入手した資料によると、教育院が先月22日から11月14日まで、坡州(パジュ)の烏頭山(オドゥサン)統一展望台で開催されている南北作家特別展に「強盛文化大国」など万寿台創作社所属のホン・ウンソク氏の2019年度の作品3点が含まれた。 

北朝鮮最大の芸術創作団体である万寿台創作社は、得た外貨が北朝鮮の大量破壊兵器の開発に使われるという理由で、17年8月の安全保障理事会の北朝鮮制裁決議2371号の制裁対象に含まれた。これに先立ち、16年12月に韓国政府も独自制裁の対象に指定した。このため、韓国国民が万寿台創作社と外国為替・金融取引をすることが禁止されている。

 

制裁のため、万寿台創作社の作品が正式に輸入手続きを踏んで国内に搬入されることができないため、19年の作品は密搬入の可能性が高いという指摘もある。展示会を主催する関係者は、「展示された北朝鮮の絵は(北朝鮮から直接来たのではなく)韓国のコレクターを通じて購入・レンタルした作品なので、(具体的な)国内搬入ルートは分からない」とし、「中国から購入した絵を持ってきたので、法的に問題はないのではないか」と主張した。

 

しかし、法務法人律村(ユルチョン)の辛東燦(シン・ドンチャン)弁護士は、「中国など第3国を通じて購入した万寿台創作社の作品を国内で取引する行為も北朝鮮制裁違反と見ることができる」と指摘した。池氏は、「制裁対象作品が何の制約もなく国内に入って来て自由に展示されていることは問題」と強調した。統一教育院が主催者側に支払った5千万ウォンのうち2千万ウォンが美術品レンタル料だ。


權五赫 hyuk@donga.com