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トランプ氏がバイデン氏を猛追撃、米大統領選世論調査

トランプ氏がバイデン氏を猛追撃、米大統領選世論調査

Posted September. 01, 2020 14:56,   

Updated September. 01, 2020 14:56

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新型コロナウイルスの脅威にもかかわらず、トランプ米大統領が連日現地を訪れ、大統領選の形勢に変化の兆候が現れている。1500人の聴衆を動員したホワイトハウスでの指名受諾演説後、「コンベンション効果」が支持率に影響を及ぼすことが明らかになると、ライバルである民主党大統領選候補のバイデン氏側もやむを得ずオフライン遊説に飛び込んでいる。

米調査会社モーニング・コンサルトが、共和党の全国大会が終わった後、先月28日(現地時間)に調査して29日に発表した支持率調査によると、バイデン氏は50%、トランプ氏は44%で6ポイントの差がついた。依然としてバイデン氏がリードしているが、共和党全国大会の前の同月23日には10ポイント差(52%対42%)だったのに比べて縮まった。世論調査機関ラスムセンが先月26日に発表した調査では、2人の差は1ポイントにすぎなかった。

世論調査政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス(RCP)」が各種世論調査の結果をまとめたところ、今年6月23日にはバイデン氏の支持率が51.1%で、トランプ氏(40.9%)を10.2ポイントまでリードした。しかし、先月29日には差が6.9ポイントに縮まった。特に、激戦州とされる6州での差は2.7ポイントまで縮まった。

トランプ氏は、民主党全国大会の初日、開催地のウィスコンシン州に行き、「他人の家の祭り」の邪魔をする対抗演説を行い、その後、ミネソタ州などで遊説を続けた。ノースカロライナ州シャーロットとメリーランド州のマクヘンリー要塞、ホワイトハウスにてオフラインで行った共和党全国大会では、聴衆の歓呼とスタンディングオベーション、雄壮な音楽、華やかな照明に花火などでコンベンション効果の最大化を狙った。先週末には、ハリケーン「ローラ」の被害を受けたルイジアナ州とテキサス州を訪れるなど、縦横無尽に現場を回っている。1日には白人警官の銃撃で下半身が麻痺した黒人男性、ジェイコブ・ブレイクさんの事件が発生したウィスコンシン州ケノーシャを訪れる予定だ。

このようなトランプ氏の行動は、FOXニュースをはじめメディアで報じられている。トランプ氏はまた、激戦地域と被災地域を訪れていることをツイッターに投稿している。オンライン遊説に集中するバイデン氏については、「家の地下室に閉じこもって保身を図る高齢の消極的な政治家」と追い込んでいる。

バイデン氏の選挙対策チームは、「ソーシャルディスタンシングを無視するトランプ氏のために新型コロナウイルスの死者が18万人を超えた」とし、トランプ氏の対応の失敗を強調した。バイデン氏は「科学を信じる」というメッセージも発信している。

トランプ氏の追い上げを断定するのはまだ早い。一つの例として、米ABC放送と世論調査機関イプソスが両党の全国大会後に実施した世論調査では、トランプ氏に対する好感度は1%下がったが、バイデン氏は5%上昇した。

しかし、民心を動かさなければならない選挙戦で、バイデン氏の慎重さは「閉じこもり」や存在感が弱いというイメージで見られることが懸念されている。バイデン氏の選挙対策チームは、メーデー(9月7日)後からオフライン遊説を再開すると明らかにした。

 

バイデン氏側は、トランプ氏の選挙対策チームが社会分裂と混乱を選挙に活用するためにこれを意図的に煽っていると攻撃した。バイデン氏の選挙対策副本部長であるケイト・ベディングフィールド氏は先月30日(現地時間)、FOXニュースとのインタビューで、「トランプ氏が今夏ずっと都市の社会的不安に対して暴力を助長した」と批判した。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com