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「宇宙船でローンの利息を心配する韓国型SF」

「宇宙船でローンの利息を心配する韓国型SF」

Posted August. 19, 2020 08:27,   

Updated August. 19, 2020 08:27


漆黒のような暗闇の中、ひっそりとした広大な空間に宇宙服姿の宇宙飛行士たちが登場するハリウッドSF映画は、韓国の観客たちも慣れている。「グラビティ」「インターステラー」「オデッセイ」…。しかし、宇宙を扱った韓国SF映画はまだなかった。

来月23日に公開するチョ・ソンヒ監督の「勝利号」は、韓国型宇宙SF映画で、今年最大の期待作に挙げられる。2092年、宇宙ゴミ掃除船「勝利号」の乗組員たちは、大量破壊兵器であるロボット「ドロシー」を発見して、これを巨額に売る計画を企む。18日、オンライン制作報告会に、チョ監督とパイロット・テホ役の宋仲基(ソン・ジュンギ)、「チャン船長」のキム・テリ、機関士「タイガー・パク」のチン・ソンギュ、ロボット「アップドンイ」の柳海眞(ユ・ヘジン)が参加した。

勝利号は、チョ監督が10年前に友人との会話の中で思い出した素材だ。10年間、キャラクターが着るTシャツ一枚まで悩んでシナリオを書いた。

「10年前に、友人から宇宙ゴミの移動速度がものすごく速くて事故も起きると言われた。『宇宙ゴミを回収する宇宙労働者』が勝利号の始まりだった。世界のどこに行っても生き残る韓国人たちが、宇宙労働者になればどうだろうかと想像して、シナリオを書いた」(チョ・ソンヒ)

宋仲基は、チョ監督と初めて呼吸を合わせた「オオカミ少年」(2012年)の撮影当時、勝利号についての「ヒント」を聞いたという。

「あの時、監督から『宇宙活劇』を書いているという話を聞かされた。韓国で初めて宇宙SFを作るというチャレンジ精神に、とても興味を感じた。漫画的色彩の濃い監督と宇宙SFが会えば、どうだろうかと気になった」(宋仲基)

宋仲基の言葉通り、映画の中のキャラクターは漫画から飛び出したようなビジュアルを披露する。「オールバックの頭にボーイングサングラスのキム・テリ、髪を結いあげたチン・ソンギュ、色あせたジャンパー姿の宋仲基は、定型化された宇宙飛行士のイメージから完全に脱した。

「監督から、タイガー・パクのイメージを描いて見せてもらったが、ドレッドヘアがとても気に入った。似合わなければ断髪するつもりで、美容室で15時間髪を結ってもらった」(チン・ソンギュ)

「チャン船長が着るスマイルキャラクターのTシャツ、ボーイングサングラス…。監督が10年以上準備しながら、頭の中で持っていたしっかりしたキャラクターのビジュアルがあった」(キム・テリ)

勝利号の既存のハリウッド宇宙SF映画との最大の差別化要因は、「心地よくて」(キム・テリ)「韓国的という点」だ(宋仲基)。

「勝利号の登場人物たちは、今の私たちと違うところがない。ローンの利息を心配し、味噌チゲに米飯を食べる。素晴らしい超能力スーツを着たハリウッドのヒーローではなく、韓国の庶民が宇宙船に乗って飛んでいるというのが勝利号最大の魅力ではないか」(チョ・ソンヒ)


金哉希 jetti@donga.com