Go to contents

弱小国に正義はない

Posted August. 18, 2020 08:05,   

Updated August. 18, 2020 08:05

한국어

1939年、ドイツ軍が装甲部隊を前面に出して、ポーランドを奇襲的に侵攻した。この時の活躍で、ドイツ軍の戦術に電撃戦という名がついた。6日後、東からソ連軍が侵攻してきた。ドイツとソ連は、ポーランドを分割した。ポーランドは、英国、フランスの支援を期待していたが、両国は見守るだけだった。ドイツは自信を得たし、ポーランド侵攻は事実上、第二次世界大戦の開始を知らせる事になった。

1941年、ドイツはソ連に侵攻し、ポーランドは完全にドイツの領土となった。第2次大戦中に国を失ったポーランド軍は、連合軍とドイツ軍の両方に徴兵された。西側で活躍した自由ポーランド軍は、戦場で勇猛を轟かせた。

ノルマンディー全域の決定版だったファレーズ・ポケットの戦い、最高の決戦に選ばれるイタリアのモンテ・カッシーノの戦い、アーネム空挺作戦では、ポーランド軍は英雄的な活躍をした。終戦後、彼らに戻ってきた補償は裏切りだった。ポーランドは形式的には独立したが、ソ連の衛星国になった。連合軍側で活躍した勇士たちは、強制的に赤軍に引き渡され、殺されたり収容所に入れられたり自殺したケースもあった。弱小国に正義はない。これが国際関係の真実だ。

旧ソ連の崩壊で、ポーランドは真の独立を得た。現在、ポーランドは、NATO加盟国だ。しかし、ポーランドはまだ混乱している。強靭な民族精神、素晴らしい国土、工業能力を備えたが、過去の痛みが残した傷が癒されていないからだ。

光復(日本植民地からの独立)75周年である。私たちも、ポーランドに劣らない苦痛と国際関係の中の荒波にもまれた。ポーランドと異なる点は、私たちは急速に成長し、社会的安定を遂げたことだ。ポーランドも私たちを羨ましがっている。彼らと異なる点は、自ら私たちの過去を卑下し、時間は元に戻すことができないのに、過去の片面がすべてだと主張してそれを暴こうと騒いでいることだ。歪曲された歴史観で、国際関係もロマンチックで感性的にアプローチしていることだ。

光復75周年に、私たちが本当に悟るべき教訓は何だろうか?