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韓国軍、4千トン級潜水艦3隻の「原子力潜水艦開発」強く示唆

韓国軍、4千トン級潜水艦3隻の「原子力潜水艦開発」強く示唆

Posted August. 11, 2020 08:17,   

Updated August. 11, 2020 08:17

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軍当局が10日、300兆7千億ウォンの国防予算が投入される「2021~2025年国防中期計画」を発表し、今後建造する4千トン級潜水艦3隻を原子力潜水艦で開発する可能性を強く示唆した。原子力潜水艦は北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対処し、周辺国を牽制する核心戦略兵器だ。

軍は現在、2030年代初頭までに3千~4千トン級潜水艦9隻を戦力化する事業を推進している。1番艦(島山安昌浩艦)は2018年に進水し、2022年に実戦配備される予定だ。1~6番艦は、通常動力型(ディーゼルエンジンおよび燃料電池)で決定されたが、7~9番艦(4千トン級)はまだ動力が決まっていない。

軍関係者は同日、定例会見で、「4千トン級潜水艦を原子力潜水艦とする可能性はあるのか」という記者の質問に、「現段階では言及することは適切ではない。適切な時期に話す機会を持つ」と答えた。7~9番艦を原子力で建造する可能性を示唆したのだ。このため、軍が事実上、4千トン級潜水艦を原子力潜水艦で建造する方針を定めたのではないかという観測が流れている。

これに先立ち、金鉉宗(キム・ヒョンジョン)大統領府国家安保室第2次長も先月、固体燃料推進体の開発許可を骨子とした韓米ミサイル指針の改正を発表した後、番組のインタビューで、「次世代潜水艦は核燃料を使うエンジンを搭載した潜水艦」と言及した。また、「韓米原子力協定と原子力潜水艦は別で全く関連性がない」と強調し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が大統領選の公約に掲げた原子力潜水艦導入への意欲を再確認したのだ。軍内外では、現政権の任期(2022年5月)内の原子力潜水艦開発の公式化を念頭に置いているという見方が出ている。

韓国は、原子力潜水艦開発の技術的条件を全て備えたと評価されている。ドイツと対等の世界最高水準の潜水艦設計建造技術はもとより、3千~4千トン級潜水艦用の小型原子炉製造能力も保有している。決定さえあれば、フランスのバラクーダ級(4700トン)に匹敵する原子力潜水艦を6、7年以内に戦力化することも可能だ。軍当局者は、「(原子力潜水艦用の低濃縮ウランの確保で)米国の支持さえ得られれば、原子力潜水艦の開発は一瀉千里に進むだろう」と話した。

原子力潜水艦の戦略的必要性も高まっている。北朝鮮が数発の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を装着した新型潜水艦(3千トン)の戦力化を目前に控えており、中国やロシアも新型原子力潜水艦を次々に配備している状況で、韓国も「相応の戦力」を備えなければならないということだ。軍消息筋は、「隠密性と攻撃力で通常動力型潜水艦を圧倒する原子力潜水艦は北朝鮮と周辺国を牽制する戦力」と強調した。

軍は同日、軽空母の導入も発表した。垂直離着陸戦闘機(F-35Bステルス機が有力)約10機を搭載した3万トン級軽空母は、来年から事業に着手し、2030年代初めに戦力化する計画だ。軽空母は、韓半島付近の海域と遠海の海上交通路を守る海上機動部隊の指揮艦として活動することになる。また、北朝鮮の長射程砲の脅威から首都圏を防衛する「韓国型アイアンドーム」と北朝鮮および周辺国を監視する超小型偵察衛星(2025年以降)の開発も本格的に推進される。北朝鮮の弾道ミサイルの迎撃用ミサイルを2026年までに今より3倍に拡充する案も含まれた。

一方、兵士の月給は2025年までに96万ウォン(兵長基準)に引き上げられ、予備軍訓練の手当ても今(4万2千ウォン)より3倍ほど上げる計画だと軍は説明した。


尹相虎 ysh1005@donga.com