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童謡「ポンダンポンダン」のクラシックバージョンはどんな味?

童謡「ポンダンポンダン」のクラシックバージョンはどんな味?

Posted May. 14, 2020 08:06,   

Updated May. 14, 2020 08:06

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韓国人にとっては誰の耳にもお馴染みの洪蘭坡(ホン・ナムパ)曲の童謡「ポンダンポンダン」。いつも聞いていたものとは違う。弦楽四重奏の活気に満ちたテーマ旋律に続いて、モーツァルトやハイドンの変奏曲に劣らない魅力的な変奏が続く。突然、旋律が単調に変わり、悲しい顔を作り出す。弟が投げた石に驚いた姉が、山菜を小川に落として流され、弟は叱られたのだろうか?

演奏家として、音楽教育家として活発に活動している中堅ミュージシャンたちが、家庭の月の5月に童謡アルバムを発売した。懐かしいアンサンブルのアルバム「母よ姉よ」だ。懐かしいアンサンブルは、バイオリニストのイ・ギョンソン、ユ・シヨン、ビオリストのシン・ユンギョン、チェリストのチェ・ジョンジュ、フルーティストのユン・へリ、ピアニストのイ・ヒョンミンで構成された室内楽アンサンブルだ。

大学教授として教え子を育成しながら舞台で活動してきた彼らは、「懐かしさのホール」を中心に企業、博物館、寺院などで音楽の魅力を広めてきた。懐かしさのホールは、SKケミカルが2010年、京畿道城南市板橋(キョンギド・ソンナムシ・パンギョ)テクノバレーの社屋地下に作った200席規模の演奏ホールで、イ・ヒョンミンが音楽監督を務めている。

今回のアルバムには、イ・フンリョル「母の心」、アン・ソンヒョンの「母よ姉よ」、民謡「鳥よ鳥よ」、洪蘭坡の「故郷の春」など十二曲を盛り込んだ。作曲家のキム・ハンギ、ホン・スンギ、ヤン・ジュンホの情感あふれる洗練された編曲を経た。ピアノとフルートが演奏するパク・テジュンの「兄思い」は、ピアノの装飾的な前打音が国楽を思い出させる。ユ・シヨンの委嘱で、作曲家兼ジャズピアニストのヤン・ジュンホが編曲した京畿道の「長いアリラン」も盛り込まれている。それぞれのトラックが、デュオ演奏から弦楽四重奏、メンバー全員の合奏まで様々な音色を伝える。

アルバムのブックレットには、メンバーたちのインタビューが掲載された。イ・ヒョンミンは、「メンバーのほとんどが子育て中の母親だ。幼い時は外で気に障ることがあれば、家に来て母の懐でさんざん泣いたら気が晴れた。世の中で傷ついた人々に癒やしと休息を与えるアルバムになればいいだろう」と語った。イ・ギョンソンは、「西洋音楽を専攻した我々だが、伝統民謡と童謡を演奏しながら簡単に感情の扉を開けることができた。最も韓国的なものが最も世界的なものだという言葉を思い出した」と語った。ユ・シヨンは、「より多くの人々が童謡と民謡を新しくも抵抗なく聞け、クラシックスタイルの演奏に親しむことができるようにしたい」と明らかにした。


ユ・ユンジョン記者 gustav@donga.com