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オバマ夫人愛用のブランド「Jクルー」が破綻

オバマ夫人愛用のブランド「Jクルー」が破綻

Posted May. 06, 2020 08:08,   

Updated May. 06, 2020 08:08

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米国のオバマ前大統領の夫人ミシェル氏が愛用したブランドとしてかつて注目された米衣料品大手Jクルーが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で4日、破産手続きに入った。米国で新型コロナウイルスの影響で破産法の適用を申し立てた小売り大手はJクルーが初めて。小売り業者の「連鎖倒産」の信号弾という観測が流れている。

Jクルー・グループが同日、米連邦破産法11条の適用をバージニア州リッチモンドの破産裁判所に申し立てたと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが伝えた。今回の破産申し立ては、約2兆ドル(約2451兆ウォン)の債務を持分の82%と交換することを債権団と合意した後になされた。

1947年に設立された女性衣料ブランド「ポピュラークラブプラン」が母胎のJクルー・グループは、1983年にJクルーブランドを展開し、端正な「プレッピールック」で人気を呼んだ。ジェシカ・アルバ、リース・ウィザースプーンなどのハリウッドスターが愛用した。

CNNによると、ミシェル氏が2008年10月、NBC放送「トゥナイト・ショー」にJクルーの服を着て出演した後、株価が25%上昇したという。ミシェル氏は09年、オバマ大統領の就任式に2人の娘と共にJクルーの服と革の手袋を身に着け、気さくなイメージをアピールし、Jクルーは「オバマ家族のブランド」という名声を得た。ミシェル氏は13年、オバマ氏の2度目の就任式にもJクルーのベルトと靴を身に着けた。

しかしその後、オンラインショップや後発ブランドに押され、14年から昨年まで6年連続赤字を出し、経営は下り坂だった。新型コロナウイルスで今年3月に約500の店舗を閉めた後、9億ドルの赤字まで予想されたムーディーズのラヤ・ソコリャンスカ副社長は、「Jクルーの破産は、経営難にある流通会社の連鎖倒産の最初のケースになるだろう」と強調した。

また、ノースカロライナ州ダーラムのノースゲート・モールは同日、廃業を決めた。新型コロナウイルスの感染拡大後、米大手ショッピングモールで初めての倒産ケースだと、同紙は伝えた。テキサス州ダラスに本社がある米スポーツジム大手「ゴールドジム」も同日、米連邦破産法の適用を申請した。113年の歴史の高級百貨店、ニーマン・マーカスと大衆的流通会社のジェイシーペニーも破産法の適用申請に先立ち、債権者と交渉を行っている。

民間部門の支援に出た政府は、2兆2千億ドルの「スーパー景気対策」に向けて莫大な国債発行を予告した。米財務省は、今年第2四半期(4~6月)に史上最大規模の2兆9900億ドルの市場性債権を発行する計画だと明らかにした。昨年借り入れた金(1兆2800億ドル)の倍以上の金額だ。財務省は第1四半期に4770億ドルを借入れ、第3四半期にも追加で6770億ドルを借り入れる計画だ。州政府も資金難に直面した。カリフォルニア州は同日、失業給与基金が底をつき、連邦政府から3億4800万ドルを借り入れた。


朴湧 parky@donga.com