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女性、青年、世代交代の風に顔をそむけた総選挙の候補公認

女性、青年、世代交代の風に顔をそむけた総選挙の候補公認

Posted March. 30, 2020 08:18,   

Updated March. 30, 2020 08:18

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第21代国会議員総選挙の候補登録の結果、全体選挙区候補者のうち20代は1.3%、30代も5%にとどまった。女性は5人に1人(19%)弱であることが分かった。院内第1、第2党である「ともに民主党」と未来統合党が青年と女性公認を大幅に拡大すると公言したことが顔負けするほどだ。民主党選挙区候補のうち、女性は12.6%、統合党は10.9%で、全体平均よりもずいぶん低い。20~30代は、民主党が2.8%、統合党は5.2%に過ぎない。

既成政治圏は、選挙のたびに女性参加の拡大と世代交代を実現すると主張してきたが、いつもその振りにとどまった。当選の可能性が高い票畑は実力者と現役議員のものであることが常で、厳しい選挙区に先に飛び込んで、選挙区に力を入れてきた青年党協委員長らは、公認の過程で当選の可能性が少なく、社会経験が足りないなどの理由で押し出された。

女性・青年・政治新人に与える公認加点も、その内訳を覗いてみれば、見掛け倒しと言える。加点が50%であっても、つけられる点数の50%を与える形なので、基本点自体が少ない新人が現役議員や既成政治家の敷居を越えるには力不足である。むしろ公正に選定したというイメージを与えるために、実力者や側近政治家を新人・青年と選挙戦を戦わせる「上辺だけの選挙戦」も一度や二度ではない。

韓国選挙で、女性・青年候補が少ないのは、既成政党が人を育てるよりは、目前の議席数の確保だけに打ち込んでいるからだ。政治圏では、新型コロナウィルスによる投票率低下を懸念するが、実際に有権者に顔を背けさせるのは、希望の代わりに旧態だけ見せる政治圏の行動だ。

今回選挙の立候補者1118人のうち、前科がある候補が3分の1を超える419人に達している。民主党は100人、統合党も62人に上る。少数政党と無所属候補の中には強制わいせつ、尊属傷害、さらには殺人前科がある人もいる。選挙は棟梁を選出する過程であり、政党の最大の義務は良い候補を発掘して育てることだ。そのような努力をせずに、選挙目前に当選の可能性だけを求めているから、世代交代はおろか、公認を巡るいざこざや不適格者が後を絶たないのは当然ではないか。