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天上で歌う「レディ」…米カントリーポップのスターが他界

天上で歌う「レディ」…米カントリーポップのスターが他界

Posted March. 23, 2020 08:07,   

Updated March. 23, 2020 08:07

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「ルシール(Lucile)」、「ザ・ギャンブラー(The Gambler)」、「レディ(Lady)」などのヒット曲で、1970年代と1980年代を風靡した米カントリーポップの「ゴッドファーザー」ケニー・ロジャースが、20日(現地時間)死去した。享年81歳。

ロジャースは、1938年に米テキサス州・ヒューストンで生まれた。高校の時から歌手を夢見たロジャースは、「ザ・ニュー・クリスティ・ミンストレルズ(The New Christy Minstrels)」というバンドでフォークとロック、カントリーミュージックを混合した音楽を披露して有名になった。

1974年にソロ活動を始めた彼は、1977年、妻が去った男性の寂しさを描いた歌「ルシール」で初のグラミー賞を受賞した。この歌は、米カントリーミュージックとポップ音楽チャートで1位を総なめし、ロジャースにグラミー賞最優秀男性カントリーボーカルパフォーマンス賞をもたらした。

その翌年、「ザ・ギャンブラー」で、同じ部門で2度目のグラミーを手に入れ、スターの地位を固めた。1980年、ライオネル・リッチーが作曲した「レディ」で、ビルボードのメインシングルチャートである「ホット100」で6週間1位を守り、世界的な人気を享受した。

デュエットのヒット曲も多かった。1983年にドリー・パートンとデュエットで歌った「Islands in the Stream」も、ビルボード「ホット100」で1位を記録した。同年、シーナ・イーストンと歌った「We've got tonight」も人気を集めた。1988年、米カントリー歌手・ロニー・ミルサップとのデュエット曲「Make no mistake、she's mine」で3度目のグラミー賞(最優秀デュエット・カントリーボーカル・パフォーマンス)を受賞した。

彼は65枚以上のアルバムを発表し、1億2000万枚のアルバム販売枚数を記録した。1998年に来韓公演を行ったこともある。

ロジャースは、映画や出版など多方面で活動した。米国を旅して撮った写真を集めて、1986年に「ケニー・ロジャース・アメリカ(Kenny Rogers‘ America)」を発刊した。2012年は自叙伝「Luck or Something Like It」を発行した。

2015年12月に引退公演を始めた彼は、2018年4月のノースカロライナの舞台を最後に、残っ公演は健康上の問題でキャンセルした。

ロジャースは、当時、自分の心境を語る文書を通じて、「この2年間、『The Gambler's Last Deal』のツアーをしながら、ファンに別れを告げることができて、心から楽しかった。歌手生活をする間、ファンから送ってもらった勇気と支持、私が享受した幸せについて、いかなる言葉でも、その感謝を表すことはできないだろう」と明らかにした。

遺族は、新型コロナウイルス感染症の懸念で、葬儀を小規模で済ましたいと明らかにした。


金哉希 jetti@donga.com