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スペイン国王、「前国王」の年金を差し止め

スペイン国王、「前国王」の年金を差し止め

Posted March. 17, 2020 08:06,   

Updated March. 17, 2020 08:06

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スペイン国王フェリペ6世(52)が不正問題にかかわった父親のフアン・カルロス前国王(82)に対する王室の財政支援を断つことを明らかにした。また、前国王からの相続財産を放棄すると発表した。

米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、フェリペ国王は15日(現地時間)、声明を通じて、前国王に毎年年金として支給していた19万4千ユーロ(約2億7000万ウォン)の王室配当金の支給を差し止めると明らかにした。前国王が不名誉な退位にもかかわらず贅沢な暮らしを続けているという批判を意識した措置とみられる。また、国王は「出処、特徴、目的が適法ではないか、真実ではない財産は放棄する」と明らかにした。

1975~2014年までの40年間在任した前国王は、独裁者フランコ将軍の死後、王位に就いた。議会に権力の多くを委譲し、1981年には軍部が計画したクーデターを抑え込むなど、民主化に多くの役割を果たした。前国王は横領、脱税、財産隠匿などの疑いでスペインとスイス当局の捜査を受けているという。前国王は昨年、「公的領域から完全に退く。いかなる行事でもスペインを代表しない」としたが、前国王の問題は今もスペイン王室のイメージを失墜させているという批判が絶えない。このため、今回の措置で国王が父親との関係を事実上清算し、王室が受けるダメージを遮断したのではないかとみられている。


キム・イェユン記者 yeah@donga.com