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国際原油価格が一日で10.1%も急落

Posted March. 09, 2020 08:13,   

Updated March. 09, 2020 08:13

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新型コロナウイルス感染症(COVID19)の拡大の懸念が高まっており、産油国が減産合意に失敗したことで、国際原油価格が一日で10%以上下落した。一方、金と国債の価格は強気を見せている。COVID19の事態が長期化しかねないという懸念により、安全資産としての「マネームーブ」が本格化しているという分析が出ている。

6日(現地時間)、米ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で4月渡しのウエスト・テキサス・インターミディエ(WTI)は、前の取引日より10.1%落ちて1バレル=41.28ドルで取引を終えた。一日の下落率としては2014年11月以来、約5年3ヶ月ぶりに最大であり、価格は2016年8月以来の低水準である。ロンドンICE先物取引所の5月渡しの北海産ブレント油も、9.5%下がった1バレル=45.27ドルで取引を終えた。複数の外信は、ブレント油の一日の下げ幅は2008年12月以降最も大きかったと伝えた。

国際原油価格は、COVID19の事態で、中国などの新興国の原油需要が減少して、最近原油安を見せている。さらに、石油輸出国機構(OPEC)の加盟国とロシアなどの非OPEC産油国で構成されるOPECプラスが追加減産の交渉に失敗し、前の減産案を延長するかどうかも協議できず、国際原油価格が下落した。一部からは、国際原油価格が間もなく1バレル=40ドルを割り込むだろうという見方も出ている。

一方、金と国債には投資家が殺到している。米市場で金の先物価格は一週間で6.8%が値上がりし、6日は1オンス当たり1674.35ドルで取引を終えた。週間上昇率では、2009年1月以降最大である。金融投資業界では、金の価格が来年、史上初の2000ドルを超えるだろうという予測まで出ている。

米国債10年物の金利は、史上最低水準である0.77%まで下がった。一週間の間に0.42%ポイント下落し、週間ベースではグローバル金融危機直後の2008年12月以降最大幅に下落した。国債金利は価格とは逆に動いており、金利が下がったことは、それだけ投資需要が多いことを意味する。さらに、最近基準金利を0.5%ポイント下げた米連邦準備制度(FRB)が金利をさらに引き下げるだろうという見通しが出てきて、金利下落の傾向に拍車がかかっている。


李建赫 gun@donga.com