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中国、肺炎発源地の武漢市を全面封鎖

Posted January. 28, 2020 09:06,   

Updated January. 28, 2020 09:06

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新型コロナウイルスによって発生した新型肺炎の感染者と死亡者が増えると、中国当局が遅れてウイルス発源地の湖北省武漢市を封鎖した。人口1100万人の武漢市は湖北省の省都だ。省都級の都市を封鎖するのは初めて。

武漢市当局は23日午前2時(現地時間)、緊急声明で、「同日午前10時からバスと地下鉄、フェリー、市外長距離バスの運行を停止する」とし、「市民は特別な状況でなければ武漢を離れてはならない。航空便と列車便も臨時停止し、再開の時期は今後通知する」と明らかにした。

 

中国中部に位置した武漢は、周辺9省と連結した交通の要衝地でもある。「パンデミック(感染病の大流行)」が危ぶまれると、焦った中国当局が初めて措置を下した。

しかし、中国内の新型肺炎感染患者は同日600人と集計され、前日より56人増えた。中国31の省、市のうち、27個で感染または感染疑いの患者が発生した。新型肺炎の影響圏に入っていない地域は、西部の甘粛省、青海省、疆ウイグル自治区、チベット自治区の4ヵ所だけ。中南米のメキシコ、ブラジル、コロンビア、北米のカナダでも感染疑いの患者が発生するなど、世界的に新型肺炎の拡散が憂慮されている。

このため、外交部は同日、中国武漢に対して旅行警報第2段階(旅行自制)を発令した。新型肺炎と関連して、政府が旅行警報を下したのは初めて。現在、第2段階の旅行警報地域は、米国と対立しているイラン、大規模デモが続いている香港などだ。外交部は、湖北省全域には旅行警報第1段階(旅行留意)を発令した。外交部は「この地域(武漢など)を旅行する予定の国民は、旅行の必要性を慎重に検討し、滞在中の国民は身の安全に特に留意してほしい」と呼びかけた。疾病管理本部は同日、迅速に現地の状況を把握するために北京の韓国大使館に疫学調査官を派遣した。


尹完準 zeitung@donga.com · 韓基渽 record@donga.com