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「プレゼント」は何か…金正恩氏だけを見つめたクリスマス

「プレゼント」は何か…金正恩氏だけを見つめたクリスマス

Posted December. 26, 2019 08:17,   

Updated December. 26, 2019 08:17

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北朝鮮が「クリスマスプレゼント」を予告した25日、米国が異例にも偵察機4機を韓半島に出撃させ、監視を行った。トランプ米大統領は、北朝鮮の挑発の可能性について、「私たちは『サプライズ』が何かを突き止め、うまく対処する」と圧力をかけながらも、「彼(金正恩朝鮮労働党委員長)から素晴らしいプレゼントをもらえるかも知れない」と述べた。首脳間の親密な関係を強調し、大陸間弾道ミサイル(ICBM)のような高強度な挑発に出ないよう圧力と懐柔メッセージを同時に送ったのだ。

25日、軍用機追跡サイト「エアクラフト・スポット」によると、米空軍のRC-135W(リベットジョイント)、ジョイントスターズ(E-8C)、グローバルホーク(RQ4)、コブラボール(RC135S)の偵察機4機が同時に韓半島上空および東海(トンヘ・日本海)上空で北朝鮮に対する偵察飛行を行った。これらは24日夜と25日未明に作戦を展開し、北朝鮮のICBMなど地上の動きと、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)などの海上の動きを監視した。偵察機は位置識別装置をつけて偵察作戦を露出させ、北朝鮮に「すべて見ている」と公開の圧力メッセージも送った。

休暇中のトランプ氏は24日(現地時間)、米フロリダのリゾート施設「マール・ア・ラーゴ」で、米軍とテレビ会議を終えた後、記者団に、「もしかするとミサイル発射とは反対に、美しい花瓶を送ってくるかもしれない」とし、「分からないことだ。何が起こるか様子を見てみよう」と述べた。

政府当局は、北朝鮮が今週、党全員会議を開き、対米メッセージを投じる可能性に注目している。政府筋は、「早ければ25日か26日に党全員会議を開催する可能性がある」と見通した。

(8)ブルームバーグ氏の電話選挙運動、収監中の受刑者を動員

来年の米大統領選に向けた民主党候補指名争いに出馬を表明したブルームバーグ元ニューヨーク市長(77)が、電話選挙運動に刑務所に収監中の受刑者を活用していたことが明らかになり、批判を受けている。一方、共和党のトランプ大統領の再選陣営は、「年末年始、知人との政治論争で勝利する方法」を紹介するサイトを開設し、勢いづいている。

米国の調査報道メディア「インターセプト」は25日、「ブルームバーグが契約代行業者を通じてコールセンター運営会社のプロコムと広報業務契約を結んだことが確認された」とし、「オクラホマ州にあるプロコムのコールセンターは、女性犯罪者の更生センターに収容された約900人のほか州立刑務所の収監者を使っている」と伝えた。

インターセプトは、「555億ドル(約64兆6千億ウォン)で世界9位の個人資産を持つ大富豪ブルームバーグ氏が、選挙運動に値段の安い刑務所の収監者を引き込んだ」とし、「収監中の服役者が労働を通じて1ヵ月に得る金額は20~27ドル(約2万3000~3万1000ウォン)」と指摘した。ブルームバーグ陣営の報道担当のジュリー・ウッド氏は、「インターセプトの取材で質問を受けるまで、刑務所の収監者を雇用していたことを知らなかった。事前に知っていたなら契約しなかっただろう」とし、「契約を行った代行業者との協業関係を23日に終了した」と説明した。

トランプ氏の陣営は、クリスマスを迎えて24日に開設したサイトを通じて、「久しぶりに家族と顔に向わせる席で、政治、経済、安保障に関する問題で論争を避けようとせず、対話を主導して勝たなければならない」と主張した。

トランプ陣営の秘書(言論担当)ケイリー・マキナニー氏は、CBSとのインタビューで、サイトの名称(snowflakevictory.com)について、「大統領を支持する人々が年末年始の集まりで、『雪(snowflake)』のように儚い民主党支持者の友達や知人と論争になった時、勝利する方法を教えるサイト」と説明した。

このサイトには、最近の下院の大統領弾劾訴追案可決と関連して、「大統領は、ウクライナ大統領に民主党の有力大統領選候補であるバイデン前副大統領に対する調査を要請し、見返り提示した事実はない」という内容など、トランプ氏を擁護する主張が掲載された。CBSは、「サイトは『トランプ氏が当選した後、米国人に対する医療サービスが拡大した』と主張するが、昨年の国民約190万人が医療保険を失った」とし、「内容の大半が実際のデータに反する」と指摘した。


ファン・インチャン記者 ユン・サンホ記者 hic@donga.com