Go to contents

北朝鮮、ICBM工場を拡張し軍組織を改編

北朝鮮、ICBM工場を拡張し軍組織を改編

Posted December. 23, 2019 08:14,   

Updated December. 23, 2019 08:14

한국어

 

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が21日、党中央軍事委員会会議を開き、軍事組織を再編し、自衛的国防力について話し合ったと、朝鮮中央通信が22日付で報じた。

北朝鮮の平安南道平城(ピョンアンナムド・ピョンソン)で長距離大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射台を設置するための構造物が建てられた衛星写真も公開された。北朝鮮が「クリスマスプレゼント」として米国に対する挑発を予告した日が近づく中、北朝鮮の軍事的動きが相次いで捉えられ、韓半島に緊張感が高まっている。

朝鮮中央通信は同日、正恩氏が開催した党中央軍事委第7期第3回拡大会議で、「国家防衛事業全般の決定的な改善に向けた重要な問題と自衛的国防力の加速的な発展に向けた核心的な問題が話し合われた」と伝えた。また、「拡大会議では党中央軍事委員会の一部委員が召喚され、選挙が行われた」とし、「武力機関の一部の指揮構成員と軍団長を解任、転補、新たに任命する組織問題(人事)が扱われた」と伝えた。

中央軍事委会議は、北朝鮮が今月末の開催を明らかにした党最高人民会議全員会議より先に開かれ、軍事問題が全員会議の核心議題として扱われることを示唆した。

これと関連して、米CNN、NBCは21日(現地時間)、北朝鮮がICBM発射と関係がある平安南道平城の「3月16日工場」で、長距離ミサイルの生産関連施設を拡張したと報じた。ミドルベリー研究所東アジア不拡散プログラムディレクターのジェフリー・ルイス氏は最近、地球観測衛星の開発と運用を行っている米国の宇宙ベンチャー企業「プラネット・ラボ」の写真を分析した結果、「3月16日工場」と呼ばれる平城のトラック工場に、今月になって新しい構造物が入ったと指摘した。この構造物は、2017年11月に北朝鮮がICBM級「火星(ファソン)15」を発射する前に正恩氏が視察した建物のすぐそばに建てられている。

米国も、このような北朝鮮の動きを注視し、年末のICBMの発射など挑発に備えている。トランプ米大統領は20日に中国の習近平国家主席と、21日には安倍晋三首相と電話会談を行い、北朝鮮の核問題をめぐって対策を協議した。

中国外務省も21日、米中首脳の電話会談について明らかにし、「習主席は(北朝鮮の核問題に対して)政治的な解決という大きな方向性を堅持し、対話と(緊張)緩和を維持しなければならない。これは各国の共通の利益に合致する」と話したと伝えた。


シン・ナリ記者 ワシントン=イ・ジョンウン特派員 journari@donga.com · lightee@donga.com