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ハイドンの鍵盤ソナタ57曲全曲、2年間の大長征に経つ

ハイドンの鍵盤ソナタ57曲全曲、2年間の大長征に経つ

Posted December. 02, 2019 09:39,   

Updated December. 02, 2019 10:32

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ピアニスト許元淑(ホ・ウォンスク、61・湖西大学教授)が、ハイドンの鍵盤楽器ソナタ57曲全曲を、2年間5回にわたって舞台に上げる。ポーランドのレコード会社DUXから9枚のCDも出す。

初ステージは、5日午後8時、ソウル世宗(セジョン)文化会館チャンバーホールで行われる。「許元淑ハイドンプロジェクトABCDEFG(?)Hi、Haydn」というタイトルで、Hob.(ホーボーケン番号・オランダ音楽学者アントニー・ヴァン・ホーボーケンが作品を分類して付けた)26、41、50など六曲を紹介する。なぜABCDEFGだろうか。

「ハイドンのソナタの中で明確に個性があらわれる作品を集めてみると、イ長調からト長調まで、順番にすべてありましたね。偶然でしょうか、作曲家が隠しておいたいたずらでしょうか?」

あのように絶妙に配置された曲目の順序は、ハイドンの鍵盤ソナタが持つ陽気な性格ともそれとなく合致する。「ハイドンのソナタなら、くるくる転がるような愉快さが浮かび上がる」というと、彼は「面白い愉快さではなく、暖かくて幸せな感じだ」と答えた。

「完璧なモーツァルトのソナタと人間の勝利を表現するかのように強いベートーベンソナタの間で、気軽に呼吸できる作品ですね」

しかし、分節法(フレージング)がユニークで即興性も強く、解釈が容易でなく絶えず質問したくなる作品だと、彼は説明した。彼にもハイドンは「長い縁」ではない。

「10年前までは、ロマンチックな作品を主に演奏しました。基本に戻りたいという気がして、ベートーベンやバッハに集中し、過剰な表現を捨て始めました。次に何をしようかと考えていた時に浮かんだ作曲家がハイドンでした。音色も私に合ったので、勉強になると思いました」

彼は2014年、DUXラベルでフランクとイ・ゴンヨンなどの作品を収録した初のアルバムを出し、2017年に、ベートーベン・ディアベリ変奏曲とリュ・ジェジュンの組曲を収録したアルバムを発売した。今年1月に出たバッハの「ゴールドベルク変奏曲」のアルバムは、音楽専門誌「ピチカート」のスーパーソニック賞を受賞した。権威を認められる国際クラシック音楽賞(ICMA)バロック器楽部門候補にもノミネートされ、来年1月の発表を待っている。彼は、「ノミネートされたことだけでも光栄です。当分の間、私の興味はハイドンだけだ」と笑った。2万〜3万ウォン。


ユ・ユンジョン記者 gustav@donga.com