Go to contents

来年の最低賃金は8590ウォン、2.9%引上げ 事実上「ペース調整」に転換

来年の最低賃金は8590ウォン、2.9%引上げ 事実上「ペース調整」に転換

Posted July. 13, 2019 09:29,   

Updated July. 13, 2019 09:29

한국어

2020年の最低賃金が、今年(時給8350ウォン)より2.9%(240ウォン)上がった8590ウォンに決定された。昨年と今年はそれぞれ16.4%と10.9%で10%台だった最低賃金の引き上げ率が2%台に落ちた。これまで政府与党の一部で語られていたペース調整論が現実のものとなった形だ。

最低賃金委員会(最賃委)は12日、政府世宗(セジョン)庁舎で第13回総会を開き、このように議決した。来年の最低賃金は異議申し立ての期間を経て、来月5日、雇用労働部長官名義で時給と月給が一緒に告示され、来年1月1日から施行される。週40時間働く労働者の月給は、週休手当てを含めて179万5310ウォンで、今年より5万160ウォンが上がる。週休手当てを含めると、実質時給は1万318ウォンとなる。

前日夜遅くまで意見の食い違いを縮めることのできなかった労使は、難航の末、12日未明、労働者委員案(8880ウォン、前年比6.3%引き上げ)と使用者委員案(8590ウォン、2.87%引き上げ)を出した。9人ずつの最賃委の公益委員、使用者委員、労働者委員の27人が二案をめぐって投票した結果、使用者案が15票、労働者案が11表、棄権が1票で決定された。

引き上げ率2.9%は、1988年の最低賃金導入以来、国際通貨基金(IMF)の通貨危機に見舞われた1998~1999年(2.7%)と、グローバル金融危機直後の2010年(2.75%)に次いで3番目に低いものだ。

労使の反応は分かれた。使用者委員は、「中小・零細企業や小商工人の厳しさを減らせるきっかけになることを期待する」と明らかにした。一方、韓国労働組合総連盟(韓労総)は、「低賃金労働者の境遇を少しも考慮しないひどい結果だ」とし、「最低賃金を巡って惨事が起きた」と強く反発した。


朴恩緖 clue@donga.com