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ソウル国際マラソンが国際陸上連盟の文化遺産に選定

ソウル国際マラソンが国際陸上連盟の文化遺産に選定

Posted May. 13, 2019 08:34,   

Updated May. 13, 2019 09:16

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ソウル国際マラソン兼東亜(トンア)マラソンが登録された「国際陸上連盟(IAAF)文化遺産」は、2015年8月に就任したセバスチャン・コー会長(63・英国)が、「3000年の歴史を持つ陸上の驚くべき記憶と瞬間を記念しよう」という趣旨で作った。コー会長は、オリンピック金メダリストで、世界記録を12件も立てており選手引退後は政治家としても活躍しながら、終身男爵爵位を受けたスポーツ英雄である。

国際オリンピック委員会(IOC)や国際サッカー連盟(FIFA)のように、積極的にコンテンツを発掘して活用しようとしていた彼は、昨年1月、「IAAFヘリテージ」を設立した。以後、ここで陸上関連遺産を都市(世界的大会の開催地)、大会、レジェンド、ランドマーク(競技場、記念碑など)、文化(映像などの芸術作品)の5つの部門に分けて、それぞれ文化遺産を選んでいる。

IAAFは今年3月に6つの大会と選手(レジェンド)12名を、10日に9つの大会とランドマーク2か所を追加発表した。ボストンマラソンとアテネマラソンは1回目、ソウル国際マラソンは2回目の発表で選ばれた。文化遺産のレジェンド部門には「フィンランドの英雄」パーヴォ・ヌルミ(1897〜1973)、最初のオリンピック4冠であるジェシー・オーエンス(1913し〜1980・米国)、「人間機関車」エミール・ザトペック(1922〜2000・チェコ)などの伝説的選手たちが名を連ねた。ランドマークには「ランナーの聖地」エチオピアのべコジ、「チャンピオンの故郷」、ケニアのアイトンが名を連ねた。ソウル国際マラソンと一緒に発表された大会では、1878年に創設された豪州の「ストールギフト」(120メートルの芝ランニング)、1895年に始まった米国の「ペンリレー」、今年で94回目を迎えた日本の「箱根駅伝」などが含まれた。選定された遺産は、モナコのIAAF本部と陸上関連博物館などにオンライン・オフラインの形で展示される。

ソウル国際マラソン兼東亜マラソンの事務局は、「別の申請手続きはなかった。各種大会の詳細な資料を持っているIAAFヘリテージが、選定対象を発掘して審議した結果を韓国側に通知してきた」とし、「大会参加者と観光客誘致などに大きく役立つことになるだろう」と話した。

10年連続で韓国国内唯一のゴールドラベル大会であるソウル国際マラソンは、来年IAAFが新たに制定するプラチナラベルの獲得に挑戦する。


李承鍵 why@donga.com