
マスターズに参加した「ゴルフ名人」の幻想的プレーと「天国のコース」と呼ばれるオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブの秀麗な景観を楽しむためには、ギャラリーが守るべき事項が多い。
マスターズには、「大会期間中は携帯電話やカメラなどの電子機器の持ち込みを禁止する。これを違反すれば退場させられ、永久に立場禁止処分を受けることもある」という観覧規定がある。カメラは、練習ラウンドのみ持ち込みと撮影が許可される。昨年、マスターズに行ってきたイ・ジンヒ元ジャックニクラウスゴルフクラブ代表は、「入場ゲートに金属探知機が設置されており、携帯電話を持ち込むことができない。ギャラリーは(携帯電話を)車やホテルに置いてくる」と話した。このため、マスターズでは、公衆電話に並んでいるギャラリーの姿を見ることができる(写真)。イ元代表は、「お土産店の近くなどに公衆電話が設置されている。ギャラリーが外部と連絡できる唯一の通路だ」と話した。マスターズは、応援旗と横断幕の持ち込みも禁じている。
選手の競技力を維持するために、ギャラリーはクラブハウスの近くのワシントンロードと呼ばれる場所でのみサインを受けることができる。試合運営のディテールな面まで気を遣う主催側は、持ち込みが可能なビニール袋の色も、芝生と同じ緑色を使うように勧告する。英日刊紙ザ・サンは、「放送中継に芝生と色が異なる物体が捉えられて、試合を見る視聴者の集中力を壊さないようにするための措置だ」と説明した。
鄭允喆 trigger@donga.com