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米朝、「寧辺+α」をめぐって120分間探り合い

米朝、「寧辺+α」をめぐって120分間探り合い

Posted February. 28, 2019 08:08,   

Updated February. 28, 2019 08:08

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トランプ米大統領と金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が27日(現地時間)午後、1対1の会談を行い、昨年のシンガポール会談に続く2回目の核談判に本格的に突入した。260日ぶりに会った米朝首脳は、20分間の会談をはじめ27日には120分間顔を合わせ、28日に発表するハノイ宣言文の大きな方向を決めた。終戦に向けた平和宣言や連絡事務所設置などすでに意見調整を終えた合意事項のほかに、両首脳は最大の争点である「寧辺(ヨンビョン)+α」と制裁緩和の接点を見出すことに集中したという。

トランプ氏と正恩氏は同日午後6時半、ホテル「ソフィテルレジェンド・メトロポールハノイ」で、初めての1対1会談を行った。15分先にホテルに到着したトランプ氏は、正恩氏と握手した後、歓談を交わした。そして会談場に移動した両首脳は、通訳だけ同席させて20分間の会談を行った。両首脳はこの席で、昨年のシンガポール首脳会談後の米朝関係の進展状況と両首脳の信頼関係を高く評価し、実務協議で話し合われた争点事項について意見を交わしたという。

トランプ氏と正恩氏はさらに、夕食会の会場に移動し、「3+3親交夕食会」を行った。米朝の最高指導者が夕食を共にしたのは初めて。米国側からはポンペオ国務長官とミック・マルバニー大統領首席補佐官代行が、北朝鮮側からは金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長と李容浩(リ・ヨンホ)外相が同席した。

特に両首脳は、28日の本会談を控え、まだ空白状態のハノイ宣言文の非核化措置を埋める問題について議論したという。北朝鮮は、寧辺核施設と制裁を交換しようとしているが、米国は依然として寧辺核施設以外の核施設を廃棄してこそ制裁を解除できるという原則だ。米朝は21日から5日間、実務協議を通じて、ハノイ宣言に終戦の意味をこめた言葉を入れ、平和宣言を通じて韓半島の平和体制構築の議論を始めるという内容を盛り込むことで歩み寄りつつある。

これに先立ちトランプ氏は同日午前、ベトナムのグエン・フー・チョン国家主席と会談を行い、「(正恩氏と)私たち2人は、ベトナムで大変重要な首脳会談を行うことを非常に良く思っている。ベトナムは、(北朝鮮に)どんなことが起こり得るかを見せる本当の手本だからだ」と述べた。 

トランプ氏と正恩氏は28日午前、ソフィテルレジェンド・メトロポールハノイで単独・拡大会談と昼食を共にする予定だ。さらにトランプ氏は記者会見を開いて合意内容を発表した後、帰国する。


ハノイ=ムン・ビョンギ記者 シン・ナリ記者 weappon@donga.com · journari@donga.com