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ドジャースのPS進出に貢献した柳賢振、大型FA契約はなるか

ドジャースのPS進出に貢献した柳賢振、大型FA契約はなるか

Posted October. 01, 2018 08:46,   

Updated October. 01, 2018 08:46

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「ビッグゲーム・ピッチャー」(Big Game Pitcher)

メジャーリーグで活躍する柳賢振(リュ・ヒョンジン=31、ロサンゼルス・ドジャース)の先月29日のリーグ最終登板での好投(6回1失点)は、色々な面で意味があった。2013年にメジャーリーグ進出以来6年目で達成した通算40勝にシーズン防御率を1点台(2⇒1.97)に下げ、少ない標本だが「特級」と呼ぶに相応しい成績にたどり着いた。

また何度もワールドシリーズの優勝を味わい、ビッグゲーム・ピッチャーの代名詞となっているサンフランシスコ・ジャイアンツのマディソン・バンガーナーとの対決で勝利を勝ち取り、「ビッグゲーム用」のイメージを鮮明に刻み付けた。チーム同僚のジャスティン・ターナーは同日「柳賢振は、負傷していなかったらサイヤング賞候補になっただろう」と絶賛した。ナショナルリーグ西地区での首位争いとは別に、この日ドジャースはワイルドカード1位とともに6年連続でポストシーズン進出を決めた。

柳賢振の最近の好投が呼び込んだ「バタフライ効果」も大きかった。地区首位争いの真っ只中で柳賢振が登板するたびにドジャースは集中力を発揮し、勝利(3連勝)を挙げた。サンフランシスコ戦でもチームの2連敗を断ち切った。勢いに乗ったドジャースは30日に2連勝を挙げたが、同日にワシントン・ナショナルズに敗れたコロラド・ロッキーズと共同首位に立ち、地区首位争いをリーグ最終戦に持ち込んだ。1日に行われる最終戦で両チームが共に勝利したり敗れる場合、2日に地区1位を決める一本勝負を行う。半面、片方が勝利し片方が負ければ、そのまま最終順位が決定する。

ポストシーズンを控えて地元メディアは、柳賢振について「ウォーカー・ビューラーとともに先発2、3番手のうち一角を担うだろう」との見方を伝えている。今季に初めてフルタイムデビューしたビューラーは、最高球速99マイル(約159キロ)に達する剛速球を全面に出して7勝5敗、防御率2.76と大活躍したドジャースの「新星」だ。柳賢振も「高いところでも、もっと頑張りたい」と決意を語っている。

今季を最後に、メジャーリーグ進出時に結んだ6年契約が終了し、自由契約選手(FA)となる柳賢振がポストシーズンで活躍した後、FAとして大型契約を取り付けるかも関心が集まる。肩の負傷や手術で2015~2016シーズンを丸々休んだ柳賢振は好調だった今季序盤にも股ぐらを負傷し、「ケガが多い」と懸念の目で見られた。だが8月に負傷から復帰してからは10試合に先発登板し、52回3分の2を投げ4勝3敗、防御率1.88を記録し、負傷への憂慮を完璧に払拭した。

柳賢振は、「ドジャースに残りたい」との希望を表明しているが、伝統の名家ニューヨーク―・ヤンキースやイチローが活躍したシアトル・マリナーズ、シカゴ・ホワイトソックスなど、今季に先発投手で物足りなさを感じたチームから、早くも獲得説が流れている。長い負傷から復帰し、30代半ばで「3年4800万ドル」(約533億2800万ウォン)の契約を取り付けたチーム同僚、アレックス・ウッドの契約条件が柳賢振の交渉テーブルでの最低基準として取り沙汰されている。


金培中 wanted@donga.com