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注射の代わりに貼り付けるパッチ、国内研究機関が世界初の用化

注射の代わりに貼り付けるパッチ、国内研究機関が世界初の用化

Posted August. 01, 2018 09:38,   

Updated August. 01, 2018 09:38

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これからは手のひらサイズの小さなパッチを肌に付けるだけで、注射針がなくても、体内に薬物を投与できるようになる。乳幼児はもとより、定期的に注射を打たなければならない患者の苦痛を大幅に軽減できると期待される。

31日、韓国機械研究院(機械研)ナノ融合機械研究本部のチョン・ジュンホ本部長(責任研究員)の研究チームは、世界で初めて人体に無害なDNAタンパク質を素材として開発した「ナノ・マイクロDNAニードルパッチ」を商用化すると発表した。このため機械研は先月17日、研究所企業エイディエムバイオサイエンスを立ち上げ、大田(テジョン)機械研本院内のナノ融合産業振興センターに年間240万個を生産できる設備施設を構築した。

研究チームが開発したDNAニードルパッチは、サケ精子のDNAから抽出、精製したタンパク質でできている。針状の微細突起があるが、注射針のように硬くない上、長さが数百μm(マイクロメートル・1μmは100万分の1m)以下なので痛みがない。肌に貼り付ければ、微細突起が肌の内側で溶けて、薬物が体内に伝わる。

米国などの海外でも似たようなニードルパッチが開発されたが、化学物質を混合して作ったものなので、パッチ自体の安全性を検証する臨床試験をしなければならず、商用化の段階に移行できずにいる。チョン研究員は、「サケのDNAタンパク質は、細胞再生の効果があり、すでに機能性化粧品、医薬品などとして販売している無害な成分だ。パッチ自体の安全性はすでに実証されたことになる」とし、「参加製薬会社さえあれば、薬物別にパッチの有効性をテストする臨床試験を経て、5年以内に販売できるだろう」と期待した。


ソン・ギョンウン記者 kyungeun@donga.com