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オリジナル・ブロードウェイミュージカルの感動に浸る、あらかじめ見た「ライオンキング」の韓国ツアー

オリジナル・ブロードウェイミュージカルの感動に浸る、あらかじめ見た「ライオンキング」の韓国ツアー

Posted July. 31, 2018 09:28,   

Updated July. 31, 2018 09:28

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キリン、カモシカなどの動物の動きをそのまま再現したパペット(操り人形)の衣装、アフリカの色と動物の特徴を生かしたマスク。想像力を刺激するパフォーマンスは舞台を生命力のうごめく草原に生まれ変わらせた。その上に感性あふれる音色で広がる「Can You Feel the Love Tonight」。いよいよ本物の「ライオンキング」に向き合う瞬間だった。

30日午前、ソウル中区(チュング)のとある特級ホテルで開かれたミュージカル「ライオンキング」のプレビューイベントは、短いが強烈だった。インターナショナルツアーに出た俳優たちが聞かせた主な曲は、さすが「原曲」の力が感じられた。11月に大邱(テグ)から始まる初の韓国公演を控えて披露した今回の舞台は、ウォルト・ディズニー・インターナショナルプロダクションのフェリペ・ガンバ総括取締役と、「ラフィキ」役を引き受けた俳優ウンチェパ・ピチェンなど、主要関係者が大勢参加して韓国舞台への期待を表わした。

今回の来韓公演は、現地のブロードウェイ公演をそのまま持ち込んだだけに、オリジナル舞台装置と衣装、小道具が重要な観戦ポイントに挙げられる。ピチェンは、「役者たちが着る重いコルセット、マスクなどの衣装や小物は、この劇をより特別かつ美しくしてくれる」と語った。アフリカを舞台にしたミュージカルだから、俳優たちの音色もエキゾチックだが、アフリカ、ブラジル、キューバの様々な伝統楽器が聞かせてくれる調和のとれた色彩も興をそそる。特に遠近感を活用したヌー群れの峡谷疾走のシーンは、劇のハイライトとして挙げるに値する。

「ライオンキング」は、説明の要らないミュージカルのブロックバスターだ。20カ国、100以上の都市で公演し、9000万人以上が観覧した。事実、国内でも2006年にシャルロッテでステージに上げられたことはあるが、日本のとある制作会社を通して取り寄せた韓国語バージョンの公演は、膨大な制作費を注ぎ込んだのに興行には失敗した。当時、ライブの代わりに録音演奏を使うなど、原作を正しく再現できていないという評価を受けた。ミュージカル界では、「世界で『ライオンキング』が興行に失敗した唯一の国だ」という声が出てくるほどだった。ガンバ取締役は、「当時、日本の制作会社の韓国市場への理解が足りなかったうえ、出来具合も落ちた」と失敗の要因を振り返った。

ガンバ取締役は、「100人以上の海外人材が一緒に動いて、オリジナル機器や小物をそのまま持ち込んできた。一つの都市が引っ越すのと同様の力を入れた」とし、「韓国ミュージカル観客のレベルが非常に高くなったことを知っている。彼らを十分に魅了させることができるように最善を尽くしたい」と念を押した。


パク・ソンヒ記者 teller@donga.com