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[オピニオン]遊客と散客

Posted October. 13, 2016 07:31,   

Updated October. 13, 2016 08:29

中国人観光客を「遊客」と呼んでいる。それでは散客という意味もご存じだろうか? 散客とは、安物を買い求める観光客ではなく、個別に自由旅行を楽しむ人を意味する。韓国を訪れる中国人観光客の旅行パターンが変わっている。遊客たちの団体ツアーは減り、散客がその空席を埋め合わせている。

◆どの国であれ、経済が発展すれば個別観光の割合は増える。1989年に海外旅行の自由化に踏み切った韓国、韓国より先立って1964年に始めた日本も同じだった。1人当たりの国民所得が8000ドル時代に差し掛かった中国も、「旗部隊」から脱却して、各自の趣向に合わせて自由に海外旅行を楽しむトレンドとなっている。韓国観光公社の調査によると、今春の労働節連休期間中に韓国を訪れた中国人観光客10人中7人は散客だった。今月、中国国慶節連休(1〜9日)を迎え、仁川(インチョン)空港を利用した中国人入国者は146万4488人で、昨年同期間より21万人が増えた。

◆サムジョンKPMG経済研究院が7月にまとめた「中国遊客の新しい主人公、散客に注目せよ」と題した報告書によると、散客は、「8090」世代の若者たちで、貯蓄を通した経済的安定よりは現在の生活を楽しむことに消費を惜しまない。かつては遊客が、特定ブランドの化粧品をかっさらうショッピングをしたなら、散客は、個人の好みに合わせた消費を楽しむ。ショッピングの場所も、中高年観光客は主に明洞(ミョンドン)を訪れるなら、散客らは江南(カンナム)に足を運ぶ。今回の連休期間中、中国人客の売上を見れば、新世界(シンセゲ)江南店が77%、現代(ヒョンデ)デパート貿易センター店が65%も伸びた。一方、江北(カンブク)のロッテデパートの本店は27%の伸びにとどまった。

◆散客は、型に嵌ったパッケージツアーより、新しい現地文化の体験に関心が多い。最近、第一(チェイル)企画の中国子会社である「鵬泰」が公開した資料によると、9月7日から10月7日まで、中国人観光客が最も多く検索したところのトップは「弘益(ホンイク)大学前」だ。昨年は20位圏内にも入らなかったソウルイファ壁画町は、5位に跳ね上がった。廣藏(クァンジャン)市場のチヂミ裏路地は6位、東大門(トンデムン)の健康ランドは15位で注目を集めた。型に嵌った旅行を拒否する若い散客らの気持ちを虜にする戦略を打ち出さなければならない。

高美錫(コ・ミソク)論説委員 mskoh119@donga.com