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フェイスブック、「ナーパム弾」少女の裸写真の掲載を容認へ

フェイスブック、「ナーパム弾」少女の裸写真の掲載を容認へ

Posted September. 12, 2016 08:31,   

Updated September. 12, 2016 09:08

ベトナム戦争の惨状を最もうまく表現した「ナーパム弾の少女」の写真を巡るフェイスブックとノルウェーとの「戦いで」、フェイスブックが降参した。

先月末、ノルウェー作家・トム・エイランがフェイスブックに歴史を変えた7枚の反戦運動写真の一つとしてこの写真を掲載すると、フェイスブックは、「子供の裸写真掲載禁止規定を違反した」と、このアカウントを停止させた。その直後、ネットユーザーだけでなく、ノルウェーのメディアや政治圏までが加わって、フェイスブックを激しく批判した。

ノルウェー最大の新聞「アフテンポステン」は8日付の1面に、フェイスブックの最高経営者マーク・ザッカーバーグ宛てに送る公開手紙を乗せて、「フェイスブックは児童ポルノと有名戦争写真も区分できないのか」と叱咤した。ノルウェーのエルナ・ソルベルグ首相も、抗議のしるしとして自分のフェイスブックのアカウントにナーパム弾少女の写真を掲載したが削除された。1972年に米軍が投下したナーパム弾によって服に火が付いた9歳の少女「キム・フック」が泣き叫びながら裸の姿で逃げ出すこの写真は、その翌年、メディアの最高栄誉賞と言われているピュリツァー賞を受賞した。

結局、フェイスブックは9日声明を発表して、「この写真の歴史的重要性を認める。削除された掲示物を復元する」と、決定を覆した。メディア専門家らは、「伝統的メディアともいえる新聞に掲載されたこの写真が、(ニューメディアである)フェイスブックなどのソーシャルメディアにより検閲されたのは大変逆説的出来事だ」と評価したと、AP通信は伝えた。



뉴욕=부형권특파원 ニューヨーク=プ・ヒョングォン特派員 bookum90@donga.com