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[社説]禹柄宇秘書官の釈明を聞いて疑惑はさらに膨らんだ

[社説]禹柄宇秘書官の釈明を聞いて疑惑はさらに膨らんだ

Posted July. 21, 2016 06:57,   

Updated July. 21, 2016 07:07

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禹柄宇(ウ・ビョンウ)大統領府民政首席秘書官が20日、妻の実家である江南(カンナム)駅不動産売買疑惑をはじめ相次ぐ疑惑について大統領府担当記者に説明した。禹氏は、「政務的に責任を負うつもりはない」とし、メディアの疑惑提起だけで辞任する考えがないことを明らかにした。陳炅準(ジン・ギョンジュン)検事長が収賄容疑で拘束された後、禹氏がメディアと会ったのは初めて。しかし、禹氏の遅い釈明はかえって疑惑を増幅させた。

禹氏は、ネクソンから購入した妻の実家である江南駅付近の不動産について、「キム・ジョンジュNXC(ネクソン持株会社)会長に不動産を買ってほしいと言ったことはない」と主張した。義父の死後、相続税問題で処分できずに困っていた1300億ウォン台の不動産が、よりにもよって禹氏と近い陳炅準検事長の友人が大株主のネクソンから購入したことは偶然の一致という話だ。禹氏は、最初の頃は「妻は土地の売買に関与したことはない」と言ったが、昨日は「義父の土地を売ることを悲しむ義母を慰めるためにその場にいた」と発言を変えた。

何よりも2015年の陳検事長の進級審査の過程で、ネクソン株式の所有と関連して不良検証をしたことが説明から抜けたことは納得できない。禹氏は今年3月、陳検事長の株利益の疑惑が起こった時も、「個人の株取引で収益を上げたことの何が問題なのか」と肩を持った。陳検事長は、禹氏が務めた金融租税調査第2部長、富川(プチョン)支庁長などを引き継ぐなど親密な間柄で知られている。自分の不良検証と庇護疑惑が提起される中、現職検事長の拘束という初の事態をもたらしたことへの反省や謝罪の言葉は一言もなかった。

禹氏は、義務警察の息子の特恵論議について、「父親として胸が痛む部分」と吐露した。メディアがこのような問題まで蒸し返すのかという不満から出た言葉のようだ。しかし、「金の匙の息子」の「花形職務への転出」を見つめる平凡な親の胸も痛むだろう。

民政首席秘書官は、大統領府で検察と国家情報院を管轄する重責を担う。禹氏の告訴で、メディア報道に対する名誉毀損の捜査が始まったが、禹氏がその地位に居続ける限り、誰が捜査の公正性を信じるだろうか。禹氏は、「メディア報道に対する(釈明)報道資料を書くことで、正常な業務遂行ができない」とし、メディアの協力を要請した。本人の釈明だけを信じてメディアは疑惑報道を止めろというのか。禹氏は、「大統領のために誠実に最善を尽くして働いてきた」と言ったが、もはや大統領のために去就を考える時が来た。



고미석기자 コ・ミソク記者 mskoh119@donga.com