
●挑戦状を突き付けられた文在寅氏
金議員は、同日発表した声明の中で、「政権交代のために活躍したい。ひたすら前を向いて歩んでく」とし、「その先にある政治的進路を開いて置きたい」と述べた。党の関係者は、「二つの選択肢のうち一つを放棄したのは、結局は大統領選への意欲を示したものではないか」と話した。大統領選まで約1年半が残っている中で、我先にと大統領選への挑戦を表明しているのは、野党が総選挙で勝利したことと、与党から注目すべき大統領候補が浮かび上がっていない状況とが絡んだ現象と解釈する向きが多い。
現在の状況は、支持率と党内基盤で最も確実な文氏が、他の候補たちから挑戦状を突き付けられている格好だ。これに文氏が親盧系(盧武鉉氏系)の全面的な支援を受けた2012年の大統領選とは違い、故盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の最側近だった安知事と親盧系の支持を争わなければならない状況だ。
党内では「文在寅大勢論」を認める雰囲気と「2002年の異変」を期待する雰囲気とが混在している。文氏に近い関係者は、「全国で広く支持を受けている文氏が決選に出ることになるだろう」と話した。しかし非盧系の初当選議員は、「他の3候補は、低い知名度と文在寅大勢論などを克服できる道筋をどこまで準備できるかがカギとなる」と話した。
● 二極構図の党代表選挙、三つ巴の可能性も
金議員が不出馬を表明したことで党代表選挙は二極構図の様相を帯びてきた。秋美愛(チュ・ミエ)議員と宋永吉(ソン・ヨンギル)議員はいち早く選挙戦に向けた準備に取り掛かっている。ただ、非主流派の李鍾杰(イ・ジョンゴル)議員の決心次第では三つ巴で争われる可能性もある。朴映宣(パク・ヨンソン)議員は、今回の党代表選挙には出馬しない方向で固めたという。
秋議員と宋議員は、党内の最大派閥である親文系(文在寅氏系)の支持を取り付けようと躍起になっている。秋議員は同日、「党が(大統領選)候補をサポートしようとせず、揺さぶりかけた過去の例は、二度とあってはならない」とし、「候補を守り抜くための信頼を作り、失敗した朴槿恵(パク・クンヘ)政府との対立軸を明確にする党代表になる」と話した。全羅南道高興(チョルラナムド・コフン)出身の宋議員は、大統領候補は全羅道以外の地域出身の人物を立てる可能性が高いことに触れ、「全羅道出身の党代表が(大統領候補と)協力して、スクラムを組んで(大統領選を)戦う方が、政権交代の可能性を高める」と訴えた。
한상준 ハン・サンジュン記者 기자alwaysj@donga.com






