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「虚偽通報108回」 警察、60代男に損害賠償請求

「虚偽通報108回」 警察、60代男に損害賠償請求

Posted April. 09, 2026 09:51,   

Updated April. 09, 2026 09:51


「刑務所に入りたい」として1年間に100回以上の虚偽通報を繰り返した60代の男に対し、警察が損害賠償を請求する方針を明らかにした。

8日、ソウル警察庁はこの常習的虚偽通報者を相手取り、758万8218ウォンの損害賠償請求訴訟を準備中だと発表した。この男は112への虚偽通報(偽計による公務執行妨害)の罪で拘束起訴され、先月20日、懲役10カ月・執行猶予2年の判決を受けた。

第1審判決によると、男は昨年10月、「刑務所に収容されたい」としてソウル中浪区(チュンラング)の自宅から「ガスの火をつけている。刃物も用意している」と112番に通報した。警察は当時、緊急度最高段階の「コードゼロ(CODE 0)」を発令し対応に当たった。男は1カ月後にも「ガスを爆発させる」と虚偽通報を行った。裁判所は「2度の虚偽通報で警察官ら26人が出動し、公権力が無意味に浪費された」と指摘した。

警察によると、この男は裁判対象となった2件を含め、昨年1年間に「誰かがラーメンを盗んだ」など108回に及ぶ虚偽通報を行い、警察は46回出動、延べ168人が動員された。警察はこれに伴う人件費や燃料費などを損害額として算定し、訴訟を起こす方針だ。

テロ予告などの公衆脅迫ではない一般虚偽通報を対象に、ソウル警察庁が損害賠償訴訟を起こすのは11年ぶり。2015年には西大門区(ソデムング)の飲食店を指して「売春をしている」と4回虚偽通報したムン氏(当時32歳)が、刑事処罰に加え125万ウォンの賠償を命じられた。全国でも最近10年間で虚偽通報に対する損害賠償は3件にとどまる。ソウル警察庁は損害賠償とは別に、出動した警察官個人ごとの慰謝料請求も進める方針で、警察庁レベルでの慰謝料訴訟は今回が事実上初めてとなる。

警察庁によると、虚偽通報は2021年の4153件から昨年は5107件へと増加した。ソウル警察庁の関係者は「虚偽通報は善良な市民が受けるべき治安サービスを奪う深刻な犯罪だ」とし、「公権力を侵害する行為には無寛容の原則で民事責任を最後まで問う」と述べた。


チョン・ナムヒョク記者 forward@donga.com