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[オピニオン]崔運烈議員のリデノミネーション構想

[オピニオン]崔運烈議員のリデノミネーション構想

Posted June. 22, 2016 07:14,   

Updated June. 22, 2016 07:47

朴昇(パク・スン)元韓国銀行総裁は2002年7月、リデノミネーション(通貨単位の変更)を極秘に進めた。1年間の研究の末、1000ウォンを1ファンに取り替える計画をまとめたが、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府はそれによる影響を懸念して、受け入れなかった。朴元総裁は今も、「通貨単位の変更は遅れるほど損だ」と考えている。韓国銀行(韓銀)の李住烈(イ・ジュヨル)総裁も昨年9月の国政監査での答弁で、「リデノミネーションの必要性に共感している」と口にしたが、波紋が広上がると「原論的立場を明らかにしただけだ」と退いた。

◆リデノミネーションとは、通貨の実質的価値はそのままにして、額面価格を低い数字に変更する措置だ。例えば、ウォンの額面単位を1000分の1に下げれば、現在の1000ウォンは1ウォンになる。取引の利便性や通貨の対外的存在感の強化、会計帳簿処理の簡便さなどのメリットと共に、新しい通貨製造やコンピューターシステムの取り替え費用、不安心理などのデメリットもある。2005年に額面価値を100万対1に引き下げたトルコは成功したが、2006年のモザンビークや2009年の北朝鮮の試みは失敗事例と言われている。

◆韓国は10ファンを1ウォンに変更した1962年の通貨改革後、54年間、国民総所得(GNI)は4045倍、1人当たりの国民所得は2120倍へと急増したが、通貨の額面単位はそのままとなっている。経済協力開発機構(OECD)34加盟国のうち、1ドル当たりの為替レートが4ケタ以上の唯一の国でもある。韓国の国民純資産は1京2359兆ウォン(1京は1兆ウォンの1万倍)で、「京」という見慣れない単位も登場した。コーヒー店で4500ウォンのコーヒーを4.5に表記して、0を減らすことも目につく。

◆西江(ソガン)大学教授出身である最大野党「共に民主党」の崔運烈(チェ・ウンヨル)議員が、1ドル当たりに1000ウォンを超えることによる社会的費用の減少や地下経済陽性化に向け、リデノミネーションの必要性を提起した。損得が食い違う敏感な事案なのに、国民的合意を経ずに、急いで決定することではない。しかし、経済規模の拡大に合わせて、リデノミネーションの社会的議論を行うべき時期には来ている。崔議員は100対1ほどの通貨単位の変更を提案したが、1000対1、または10対の1の長所と短所についても突き詰める必要があるだろう。

権純活(クォン・スンファル)論説委員 shkwon@donga.com