人口1300万人の東京都の知事は、日本の選挙の中でも最多の得票をしなければ当選できない公職だ。国民の直接投票で選出される韓国の大統領と違って、日本は議院内閣制なので、内閣の首班である首相を多数党議員の投票で決めるためだ。日本は地方分権の伝統が長く、47都道府県の知事の権限と責任は韓国の市・道知事より大きい。特に、首都行政の指令塔である東京都知事の一挙手一投足は、メディアの集中的なスポットライトと監視を受ける。
◆東京都の舛添要一知事は、国際政治学を専攻した東京大学元教授だ。若い頃からテレビにしばしば出演し、攻撃的な討論スタイルで大衆的認知度を高めた。99年の東京都知事選に出馬し、人気小説『太陽の季節』で有名なナショナリストの論客、石原慎太郎氏に苦杯をなめたが、01年に自民党公認で参議院議員に当選した。
◆政治に入門した後も、舛添氏の強気の発言は変わらなかった。06年9月に発足した第1次安倍内閣を「バカ社長にバカ専務」と批判した。翌年8月、自民党の参議院選惨敗後、退陣を拒否する安倍首相に「バカにつける薬はない」と言い放った。当時、安倍氏が舛添氏を厚生労働相に任命すると、「舛添の口を塞ぐための人事」と言われた。閣僚在職時も、「失業者は怠け者」と蔑視するなど、歯に衣着せぬ言動を止まらなかった。10年に自民党を非難して離党した舛添氏を14年の東京都知事選で安倍氏と自民党が支援して当選させた。実に理解し難いのが政治だ。
◆豪華な海外出張に公用車利用、政治資金の私的使用問題が大きくなり窮地に追い込まれた舛添氏は、ついに知事を辞任した。他人には厳しい基準を突きつけながら、自分がいざ「腕章」をつけると自己管理がいい加減だったことが足を引っ張った。放漫な予算浪費と公私混同は韓国の地方自治体にとっても他人事ではない。舛添氏の没落を見てドキっとする市・道知事や市長、郡守、区庁長は少なくないだろう。
権純活(クォン・スンファル)論説委員shkwon@donga.com
권순활논설위원 クォン・スンファル論説委員 shkwon@donga.com






