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「テ!クォン!」 ネパールの奥地に響いた希望の気合の声

「テ!クォン!」 ネパールの奥地に響いた希望の気合の声

Posted February. 02, 2016 07:32,   

Updated February. 02, 2016 07:43

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「今日は昨年4月以降、村の雰囲気が最もいいですね」。

先月31日、ネパールのカンディシャウル。二マ・レンゼン・セルパ君(16)は、「(自分の)夢の実現のために支援してくださる方々が訪ねてくると言われて、昨夜はなかなか眠ることができなかった」と話した。セルパ君の夢は跆拳道(テコンドー)の国家代表。3年前から跆拳道を習い始めた彼は、「必ず夢をかなえたい。(私を)記事にしていただくことになれば、名前の前に「跆拳道ラバー(Lover)」という言葉を必ず書いてほしい」と話した。

世界跆拳道連盟(WTF)代表団は同日、跆拳道ヒューマニタリアファウンデーション(博愛財団)の発足に先立ってモデル事業にため、ここを訪れた。今月中に発足するWTF博愛財団は、世界のいたるところの難民キャンプや自然災害被害地域で子供らに跆拳道を教え、訓練装備の支援や現地の跆拳道師範選抜教育などを行う予定だ。ネパールの首都カトマンズから北東側に70キロほど離れたカンディシャウルは、シンドゥーパルチョーク地域に属す村で、昨年4月に起きた大地震による被害が深刻な地域の一つだ。当時、シンドゥーパルチョーク地域だけでも3000人を超える死者を出した。今でも被害復旧が行われておらず、生徒らは半壊の学校校舎で授業を受けている。WTFのチョ・ジョンウォン総裁(69)は、「今やスポーツは勝敗だけにこだわる時代は過ぎ去った。苦難の中にいる人たちに勇気や希望を与えなければならない。それこそオリンピック精神だ」と話した。

同日、WTF代表団のうち12人からなる跆拳道を披露するチームが、切れのある蹴りや突き技を披露するたびに、住民2000人余りから嘆声や歓声、拍手が後を絶たなかった。

同日、行事に出席したネパールのサティア・ナラヤン・マンダル体育青少年部長官は、「跆拳道を国家スポーツに指定することについて議論している」と語った。現在、ネパールの各学校の選択科目となっている跆拳道が、国家スポーツに指定されれば必須科目になる。

博愛財団の発足は、チョ総裁が提案し、昨年12月、メキシコで開かれたWTF執行委員会で満場一致で可決された。国際オリンピック委員会(IOC)もWTFの博愛財団の発足を関心を持って見守っている。WTF代表団は、カンディシャウル村に1万ドル(約1200万ウォン)の寄付金や跆拳道着300着を贈った。



칸디샤우르=이종석기자 カンディシャウル=イ・ジョンソク記者 wing@donga.com