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[社説]隠れたチャンピオン企業が倒れるのを見過ごすつもりか

[社説]隠れたチャンピオン企業が倒れるのを見過ごすつもりか

Posted January. 06, 2016 09:09,   

国内眼鏡レンズ市場の22%を占め、国内2位のメーカーとなっているテミョン光学が、米中堅レンズメーカー・ビジョンイーズに1335億ウォンで売却されたという。2002年はトップメーカー・ケミグラスが、フランス・エシロールの国内合弁会社・エシロールコリアに売却されており、国内眼鏡レンズ市場のシェア3位の日本のHOYAと4位のハンミスイス光学まで、全てが外国系に掌握された。世界的技術力を基に、早いテンポで成長を遂げてきた韓国の隠れたチャンピオン企業各社が、外国系によって次々とむしばまれるのではないか気になる。

1985年に設立されたテミョン光学は、2012年の貿易の日に、「5000万ドルの輸出塔」を受賞し、女性雇用率も高く、大田(テジョン)市が、「女性に優しい企業賞」を与えるほどの優良企業だった。創業主のイ・ギョンソク代表がとあるインタビューで、「収益が出れば、直ちに再投資した」と語ったくだりでは、一つの分野に集中してきた中小企業家の情熱や執念が感じられた。しかし、高付加価値レンズ市場は先進諸国の企業各社に、中低価格の市場は中国やベトナム企業に食い込まれ、売り上げが2012年をピークに、下落に転じ、結局降参してしまった。

世界的技術力を保有しているが、グローバル企業に成長するには経営力量が足りない中小企業の中には、2世が経営を希望しないなど、家業相続が難しいケースが多い。国内企業の99%、雇用の70%以上を担当している中小企業の大半が、創業世代の高齢化で30年以上も経ち、2世が経営を引き継がなければならない企業が多い。しかし、2世に引き継がせようとしても、税金爆弾が怖くて、事業自体をたたむケースも多く、国家的損失は並大抵のものではない。

ドイツや日本など、世界主要諸国は、隠れたチャンピオンを育成するため全力を傾けている。昨年6月、政府も今後5年間、隠れたチャンピオン企業を100社作ると主張したが、数字が重要ではなく、内実のある企業が出てこられる環境を先に整えなければならない。新年早々、韓国経済の内憂外患を懸念する声が高い中、内実のある中小企業が米国に売却されたというニュースは残念でならない。経営権相続が難しい中小企業各社が、引き続き付加価値を創出することができるよう、間違った相続税法から早急にメスを入れなければならない。