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メキシコの女性市長、就任翌日に暗殺

Posted January. 04, 2016 07:49,   

就任して1日も経っていないメキシコの女性市長が自宅で武装部ループに銃撃され死亡する衝撃的事件が起きた。

悲運の主人公は、メキシコの首都メキシコシティの南100キロにあるモレロス州テミスコ市のギセラ・モタ市長(33=写真)。元日に就任したモタ氏は、翌日の未明、自宅に侵入した武装集団の銃撃を受けて死亡したと、2日、AP通信など海外メディアが報じた。モタ市長は、2012年から3年間、連邦国会議員を経験し、昨年の選挙で市長に当選した。

武装集団は事件発生当日の午前7時、モタ氏の自宅に侵入して銃で撃ったが、警察は事件発生から数時間が過ぎて現場に出動したと、地元メディアが伝えた。警察は逃走した容疑者らを追跡し、2人を射殺し2人は逮捕した。捕まった容疑者2人は、ジーンズにTシャツを着た若い青年たちだった。

犯行の動機や背後勢力については、まだ真相が分かっていない。だが、モタ氏が所属する左派野党の民主革命党は、「モタ氏は犯罪と真っ向から戦うと明言した強靭で勇敢な市長だった」との声明を発表し、メキシコの暴力組織による意図的な犯行である可能性を指摘した。

人口10万の小都市テミスコ市の観光地や産業地域では、日ごろから犯罪組織による拉致や金品をゆすり取る行為が頻発している。モレロス州のグラコ・ラミレス知事は、ツイッターで、特定の麻薬組織やギャンググループの名前には触れなかったが、「組織的に起きた犯罪」と言い切った。

メキシコでは、麻薬組織が自分たちの活動を妨げる人物を除去し、組織の影響力を拡大するために政治家や高官のたちの命を脅かす残酷な犯罪が相次いでいる。昨年6月の中間選挙は、10人前後の立候補者が銃撃されて死亡するなど、殺伐とした雰囲気の中で実施された。

現在、メキシコ政府と政治家らは、モタ氏殺害事件を徹底捜査し、犯人や背後勢力まで処罰すると明らかにした。だが、メキシコの犯罪組織は政界とも深くつながっているため、捜査や処罰がまともに行われるとは言い切れない。