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ピアニスト・チョ・ソンジン、韓国人初のショパンピアノコンクール優勝

ピアニスト・チョ・ソンジン、韓国人初のショパンピアノコンクール優勝

Posted October. 22, 2015 07:27,   

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21日未明(現地時間)第17回ポーランドショパンピアノコンクールで、韓国人としては初めて優勝したチョ・ソンジン(21)は、決選進出の時から、圧倒的な技量で優勝間違いなしと言われていた。

チョ・ソンジンは優勝後、英紙デイリーメールとのインタビューで、「今、この瞬間はとうてい信じられない」と語り、「すべてのコンクールの過程は厳しかったが、オーケストラと一緒に演奏した決勝選では、あまり緊張しなかった」と話した。チョ・ソンジンはまた、審査結果の発表前、フレデリック・ショパン協会とのインタビューで、「11歳の時に、ショパンコンクールの決選舞台に立つことを心に決めたが、その夢がかなった」と話した。

1927年から始まったショパンコンクールは、ロシアチャイコフスキーコンクールやベルギーのクィーンエリザベスコンクールと共に、世界3大音楽コンクールと言われている。ショパンの故郷のポーランド首都ワルシャワで、5年に一度開かれ、16歳から30歳までの若手の演奏者らがショパンの曲だけで実力を競う。

6歳の時にピアノを習い始めたチョ・ソンジンは、ピアニストであり、ソウル大学音楽学部の名誉教授でもある申秀貞(シン・スジョン)氏や、順天(スンチョン)大学のパク・スクリョン教授に師事した。

11歳だった2005年、錦湖(クムホ)英才コンサートを通じてデビュー後、2008年、国際青少年ショパンコンクール最年少優勝、2009年浜松国際ピアノコンクール最年少優勝、2011年チャイコフスキーコンクール3位、2014年アルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノコンクールで3位につき、世界的に注目を集めてきた。

イェウォン学校からソウル芸術高校を経て、2012年から、フランス・パリの国立高等音楽院で、ミシェル・ベロフから学んでいる。

ベロフは2014年、ソウル国際音楽コンクールに審査委員として訪韓した際、チョ・ソンジンについて、「好奇心旺盛で集中力の優れた演奏者だ。何よりすごいのは、全身が音楽で満ちていることだ。すべての音楽を自分のものとして表現している」と語った。

申秀貞名誉教授は、「インターネットで演奏を見たが、音楽が成熟しており、完璧に近い演奏だったと思う。技量も長けているが、これまで大変努力してきたことが見て取れる。小さい時も、難しいという言葉がそもそも頭になかったような子供だった」と話した。

パク・スクリョン教授は、「小学校3年生の時から教えてきたが、小さい時から、コンクールに出るたびに優勝した。でも、うぬぼれたり、自慢する気配などなかった」と話し、「中学校に入ってからはすでに、自分の音楽世界を体得し、技量の面ではこれ以上教えることがなく、曲の解釈やアプローチのしかたについて、お互いに意見交換をしたりした」と語った。

チョ・ソンジンは2010年、東亜(トンア)日報の「2020年を輝かせる大韓民国100人」に選ばれたこともあった。クラシック界では、チャン・ハンナと一緒に選ばれた。

一方、大会2等賞は、2014年、ソウル国際音楽コンクールで3位だったカナダのシャルル・リシャールアメラン(25)が受賞した。

韓国では来年2月2日、ソウル芸術の殿堂で、チョ・ソンジンを始め、入賞者全員が参加するエキシビションコンサートが、韓国内では初めて行われる。



suhchoi@donga.com