Go to contents

[オピニオン]屋上部屋とペントハウスとの違い

[オピニオン]屋上部屋とペントハウスとの違い

Posted October. 19, 2015 07:32,   

한국어

「私は一人暮らし」は、一人暮らしの芸能人の日常を紹介するMBCのバレエティ番組だ。マンションに住む多くの出演者とは違って、バンド「バラ旅館」のメンバー・ユク・ジュンワンの住まいは、ソウル望遠洞(マンウォンドン)の屋上仮屋なので目を引く。最近、番組に加わった歌手のファン・チヨルも、麻浦(マポ)の屋上仮屋で暮らしている。二人の男は、手狭な部屋で自炊生のように暮らしているが、屋上で洗濯物を乾かしたり、豚の三枚肉も焼いて食べる「屋上仮屋の素朴なロマン」を楽しんでいる。

◆屋上部屋は、韓国ドラマの定番の背景となっている。2003年に40%の視聴率を記録した「屋上部屋の猫」が代表的だ。「つらくても悲しくても」挫けない漫画の主人公キャンディーと似ているドラマの中の女主人公は、その大半が屋上部屋に住む。財閥家の男の主人公が暮らす邸宅と対比される高台の屋上部屋には、おおむね光り輝く夜景がおまけとしてついてくる。

◆屋上の価値が、改めて注目されている。建物の屋上に素敵な庭と作って、休憩やビジネススペースとして使う事例が増えている。釜山(ブサン)に建設中の国内最高層マンション(85階建て)「海雲台エルシティ・ザ・シャープ」の高い申し込み競争率が最近話題となっている。このマンションには6つのペントハウスがある。3.3平方メートル当たりに7000万ウォンという過去最高の分譲価格であり、2戸を68億ウォンに募集した「244平方メートルB」ペントハウスは、68.5対1の高い競争率を記録した。

◆四方に開けた展望に、一戸建てのようにプライバシーを享受できるペントハウスは、「空の上に建てた家」と呼ばれている。世界の主要都市ごとに超高層ビルの最上階は、グローバス資産家たちが好む住居空間となっている。財力や存在感を誇示するのにうってつけである上、「金持ち中の金持ち」だけが取引をする希少性のため、投資価値も高い方だ。米ニューヨークのマンハッタンに新たに建設される住商複合マンション「432パークアベニュー」は、米国で3番目に高いビルであり、ペントハウスの完成前に9500万ドルで売られた。経済専門誌フォーチュンは、この建物を、「グローバルスーパーリッチの増加時代を知らせる記念碑」、「歴史的不平等の家」と表現した。窮乏の象徴と言われている屋上部屋とスーパーリッチが押し寄せるペントハウス、年々その間隙が広がっている二極化の時代だ。

高美錫(コ・ミソク)論説委員 mskoh119@donga.com