マリリン・モンロー、パメラ・アンダーソン、シャロン・ストーン、シャーリーズ・セロンそしてマドンナ。彼女たちの共通点は、ヌード写真でプレイボーイの表紙になった人物という点だ。プレイボーイの表紙のヌードモデルは公認されたセックスシンボルだ。多くの女性がプレイボーイの表紙モデルを経て有名芸能人になり、また一部は、ここから売春や麻薬に陥った。多くの論議を呼んだプレイボーイのヌード表紙が歴史の中に消える。
◆プレイボーイを発刊するヒュー・ヘフナー氏が来年３月から、プレイボーイの表紙に女性ヌード写真を掲載しないことを決めたと、ニューヨーク・タイムズが報じた。プレイボーイの歴史で、マリリン・モンローのヌードを１９５３年の創刊号に掲載したことほどの重要な変化だ。プレイボーイの首席編集者コリー・ジョーンズの提案によるこの決定は、ペントハウスやハスラーなど同様の成人雑誌の編集方針にも大きな波紋を及ぼすものとみえる。
◆ヌード写真のないプレイボーイは「餡のない餅」だろうか。プレイボーイは昨年９月から電子版でヌード写真を掲載していない。その結果、読者の平均年齢が大幅に低下し、アクセス件数は増加した。インターネットに接続すれば目に映るのが女性ヌードである時代に、刺激的でないプレイボーイの表紙ヌードは競争力がない。むしろホームページに人々を引き込んだのは、プレイボーイだけが持つ差別化されたコンテンツだった。実際、この雑誌にはマーティン・ルーサー・キング、ビル・クリントン、スティーブ・ジョブズのような有名人のインタビューや格調高い短編小説がしばしば掲載された。
◆購読者の多くがオンラインに移動し、米国の雑誌産業も危機を迎えている。７１年の歴史を持つ写真雑誌「ライフ」が廃刊になり、ニューズウィークも廃刊になったが最近、復刊された。１９７５年に７５０万部を誇ったプレイボーイの発行部数は、現在８０万部に減少した。１度のクリックでポルノをいくらでも見ることができる時代に、購読者はヌードを見るために財布を開きはしない。プレイボーイのブランドとも言えるヌード表紙を放棄したことに、インターネットという変化の荒波で生き残ろうとする雑誌の苦闘が感じられる。
鄭星姫（チョン・ソンヒ）論説委員 shchung＠donga.com
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