
先月、米国を訪問したフランシスコ法王(写真)が、チャーター機の中でも普段と変わらない素朴な行動で、乗務員たちに深い感動を与えたことが、後でわかった。
テキサスの地元紙「フォートワーススターテレグラム」は7日付に、法王が米訪問期間中利用したアメリカン航空チャーター機の乗務員たちの感想を紹介した。彼らは、「人生が変わるほどの経験をしており、強いインスピレーションを受けた」と異口同音に語り、法王から受けた祝福を、人生最高の瞬間と記憶した。法王は、祝福や聖別を希望する乗務員たちの要請をすべて受け入れ、また、「私のために祈ってほしい」という要請も忘れなかったという。
ジョージ・グリフィン機長は、フィラデルフィア空港に降り立つ際、法王に対して着陸を祝福してほしいと願うと、法王は祝福をしながら、彼にフィラデルフィアでの行事をうまく済ませることができるよう祈ってほしいと求めたというエピソードを紹介した。法王は帰国直前に、機内の乗務員たちを皆呼び集めて、自ら感謝の意を伝えたりもした。
アメリカン航空技術専門家のトム・ハワード氏は、「法王はいかなる特別待遇も希望せず、飛行機に乗っていたすべての人たちと同じ待遇を受けることを希望した」と伝えた。また、「法王は追加金のかかるチャーター機の改造を希望しなかった」と付け加えた。そのため、法王のチャーター機は、ファーストクラスにカーテンをつけ、法王庁の旗と徽章だけを追加でつけただけで、いかなる改造もしなかった。
zsh75@donga.com






