強風と共に散ったマスターズへの夢、アジアアマ選手権のキム・テホ

４日、アジアパシフィックアマチュア選手権（ＡＡＣ）の最終ラウンドを控えて、キム・テホ（２０＝韓国体育大学・写真）は早く目が覚めた。前日、４位タイで第３ラウンドを終え、コンディションが好調だったので内心では逆転優勝を期待した。キム・テホは「ゴルフが本当にうまくいく日の体調だ」と言い、意欲満々の様子だった。

第２、３ラウンドで４打を減らす、首位の金誠（中国）を３打差まで追い上げたキム・テホは、「より大きな舞台に立つために欲張りたい」と話した。ＡＡＣ優勝者には来年の米プロゴルフ（ＰＧＡ）ツアー・マスターズの出場資格が与えられる。

しかしマスターズに向けたキム・テホの夢は、悪天候に遮られ、無残にも散った。ＡＡＣ開催地の香港クリアウォーターベイＣＣ（パー７０）には、この日、台風の影響で秒速２０メートル前後の強風が吹き荒れた。ＡＡＣ組織委員会は競技を中止し、規定に沿って第３ラウンドまでの成績で順位を確定した。

キム・テホは「最終ラウンド中止の知らせを聞いて泣きそうだった。金誠は運が良んだと思う」と語った。優勝こそならなかったが、今大会を通じて自信を取り戻したキム・テホは「今のリズムを維持して、１６日に開幕する全国体育大会では良い成績を挙げたい」と話した。

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