「最大限若く構成したい。五輪代表選手の選考も考えている」
サッカー韓国代表のウリ・シュティリーケ監督(61=ドイル・写真)が17日、帰国後に明らかにした代表チーム運営に関する構想だ。代表チームは、アラブ首長国連邦(UAE)やミャンマーとの試合で5得点無失点で連勝を飾った。だが、シュティリーケ監督は8月1日に開幕する東アジアカップ(韓国、北朝鮮、日本、中国の4ヵ国参加)に向けて、再び「新顔」を探し出すと宣言した。東アジアカップは国際Aマッチではあるが、国際サッカー連盟(FIFA)のAマッチ期間に入っていないため、海外組の招集が不可能だ。このため、Kリーグ選手中心で代表メンバーを組まなければならない。
シュティリーケ監督は就任後から常に新しい選手を抜擢したきた。今年1月のアジアカップ豪州大会での李庭協(イ・ジョンヒョプ=尚武)、3月のウズベキスタンとニュージーランドとの強化試合でのイ・ジェソン(23=全北)、そしてW杯予選での李勇載(イ・ヨンジェ=24、V・ファーレン長崎)らだ。いずれもAマッチ経験が全く無い選手たちだ。Kリーグのベテラン、廉基勲(ヨム・ギフン=32・水原)も初めてシュティリーケ監督の代表メンバーに選ばれた。
新たに合流した選手たちは、一人前の仕事を全うした。Kリーグの2部でプレーする李庭協は、「シュティリーケの眼識」を象徴する選手になった。イ・ジェソンはニュージーランド戦に続き、ミャンマー戦でもゴールを決めた。日本の「J2選手」だとして選考に疑問の声が上がった李勇載も、UAE戦でAマッチ・デビューゴールを決めた。廉基勲もUAE戦で持ち前の左足FKでゴールの歓喜を味わった。
シュティリーケ監督が「執着」とまで言われながら新顔発掘にこだわる理由は何なのか。大韓サッカー協会の関係者は、「シュティリーケ監督の基本的な方向は、お宝探し、中盤での繊細なビルドアップ、セットプレーの完成の3つに集約される。後者の二つを実現するための先決課題は、『一人が抜けても大きな問題のない』選手団の構成だ。持続的な選手発掘は、そのためのものだ。アジアカップ豪州大会では奇誠庸(キ・ソンヨン)と具滋哲(ク・ジャチョル)がケガで離脱し、苦しい展開を余儀なくされた警官が影響を与えただろう」と話した。
頻繁な代表メンバーの変更について、「競争効果」を狙ったものだ、との見方も出ている。KBSN解説委員のキム・デギル氏は「W杯2次予選は緊張感に欠けているのが事実だ。そんな中で、自分は常連だと考えては発展しない。選手自ら強い競争意識を持つようになる本大会までは、誰が主力になるのかを不明瞭にしておくべきだ。大変望ましい方向だ」と評価した。
李勇載は、初の代表招集の際「自分を非難する声が多いことを良く知っている。そんな自分を選んでくれた監督のために、死に物狂いで頑張りたい」と言い、実践に移した。シュティリーケ監督の思う壺だった。キム氏は「日本がシンガポール戦で無得点で引き分けたように、相手に応じて多様な戦術を備えておかなければ、韓国も異変の生け贄になりかねない。シュティリーケ監督が、様々な実験を行えるよう、より多くの選手を発掘しなければならない」と話した。
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