
MERS(中東呼吸器症候群)の感染者が増え、全国の動物園のラクダに火の粉が振りかかった。ラクダが感染の媒体と伝えられるや、各動物園では観覧客の不安を解消するために、ラクダを隔離収容し、外に出さないようにしている。
農林畜産検疫本部によると、今年5月末基準で国内のラクダは計44頭。中東地域に棲息するヒトコブラクダは37頭で、モンゴル地域が棲息地のフタコブラクダは7頭だ。44頭中20頭が京畿道果川市(キョンギド・クァチョンシ)のソウル大公園と京畿道龍仁市(ヨンインシ)のエバーランド、大田(テジョン)オーワールド、全州(チョンジュ)動物園など6ヵ所の動物園におり、現在全頭が隔離された。残りの24頭は済州島(チェジュド)のある農場で客のラクダ乗り体験用に飼育されている。この農場は現在も通常営業している。オーストラリアからのラクダなのでMERS感染の憂慮がないというのが農場側の説明だ。
専門家たちは、ラクダの隔離は必要ないと指摘する。高麗(コリョ)大学薬学科のソン・デソプ教授は、「ラクダの隔離は医学的に意味がない。恐怖心からそのような対応をしたのだろう」と指摘した。検疫本部関係者も、「44頭のラクダ全頭が国内で出生したか、オーストラリアなど中東以外の地域から来たもので、MERS感染の危険はほとんどない」と話した。現在まで中東以外の地域のラクダによる感染例は報告されていない。
しかし、動物園側は保健福祉部が2日に、△ラクダとの接触を避け、△滅菌されていないラクダ油や生のラクダの肉の摂取を避けるよう指針を出したため、ラクダを隔離させるほかなかったという。観覧客がラクダを避けたり、クレームを受ける可能性があるということだ。ある動物園関係者は、「ラクダには問題がないことは分かっているが、目立つことは良くないため、隔離措置をした」と話した。






