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ソウル大学学生食堂の「1000ウォンの朝食」

ソウル大学学生食堂の「1000ウォンの朝食」

Posted June. 02, 2015 07:20,   

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普段より2倍も多い学生たちが、朝の空腹を満たそうと、学生会館の食堂に詰めかけてきた。増えた客の数だけ手も忙しくなったが、配食人たちは笑みを絶やさなかった。本当に1000ウォンで朝食を食べることができることに、学生たちの顔も明るくなった。1日午前、「1000ウォンの朝食メニュー」を導入したソウル大学学生会館食堂の風景だ。

ソウル大学は1日、これまで1700ウォンだった学生会館の朝食価格を1000ウォンに引き下げた。朝食を抜く学生たちが多いことを考慮して、規則的に食事をするよう誘導する一方、食費にかかる経済的負担を和らげようという趣旨からだ。

学生会館の入り口に案内の垂れ幕を掲げるなど、いち早くPRに力を入れてきた結果、1000ウォンメニュー導入初日の1日だけでも、普段(330人余り)の2倍近い596人が学生会館の食堂を訪れた。焼肉やサンチュの漬物などの献立への反応も良かった。シ・スホ氏(機械科4年生)は、「朝食を食べない学生が少なくないのに、1000ウォンでこんな食事ができるなら、(私のような)一人暮らしの学生が朝食を諦めるのは難しいだろう」と笑った。

食事代を下げたことで生じた損失は、学校側が厚生福祉基金などを拠出して埋め合わせる計画だ。農協中央会は、朝食欠食率を下げようとする大学側の趣旨に共感して、20キロ入りのコメ100袋を支援することにした。ソウル大学学生処の関係者は、「年間8万5000人余りが学生会館で朝食を食べているが、最大20万人まで(一部の食事費用を)支援することができるだろう」と説明した。

ソウル大学の成楽寅(ソン・ナクイン)総長を始め、チュ・ムヨル総学生会長、大学関係者なども同日午前8時30分、学生会館で朝食を食べた。成総長は、「精神的健康を保つのに欠かせない体の健康のために、(1000ウォンの朝食を)作った」とし、「学生たちのために学校は何ができるかについて、引き続き考えていきたい」と話した。



windup@donga.com