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ソウルの教師任用試験、公立と私立への同時志願が可能に

ソウルの教師任用試験、公立と私立への同時志願が可能に

Posted June. 01, 2015 07:16,   

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来年からソウル地域の小中高校教師任用試験の受験者は、公立学校と私立学校とを同時に志願することができる。ソウル市教育庁は、「同じ市道内の公立・私立への同時志願合格制」を全国で初めて実施すると、31日明らかにした。

私立学校の教員は多くの学校法人が自主的に選抜しているが、希望する私立学校に限って市教育庁の任用試験に1次試験を委託することができる。これまでは、この試験の受験者は公立学校に志願するか、特定私立学校に志願するかを、試験前に選んで受験しなければならなかった。同時合格による混乱などを避けるためだった。

市教育庁は、「現在の制度は優秀な人材の大半が私立よりは公立のほうに偏るなどの問題点があり、変化を図った」と明らかにした。私立学校よりは公立学校のほうが教員の待遇や職業安定性の面でよいため、これまでは受験者の大半が公立のほうに集中していた。その結果、私立学校の教員任用は合格ラインが下がり、相対的に質の低い人員が選ばれざるを得ない構造となっていた。これは私立学校が教育庁に任用試験の委託を嫌う原因ともなっていた。

来年からはソウル地域に限って、希望する受験者は第1志望、第2志望を選んで、同時に志願することができる。試験結果によって、第1志望に合格すれば、自動的に第2志望は不合格となり、第1志望が不合格となれば、追加で第2志望の合格如何を市教育庁が最終判断する。公立学校が私立学校より人気が高いため、受験者はその大半が第1志望は公立、第2志望は特定私立学校を志願するものとみられる。

これまでは、公立と私立のうち、一ヵ所に志願して落ちれば、そのまま不合格が確定となったが、来年からはもう一度チャンスが与えらえることになる。公立に落ちても、第2志望の私立に合格すれば、私立学校教員になるチャンスを持つことになる。優秀な志願者も私立学校に進出する敷居がさらに広くなる。市教育庁の関係者は、「制度が拡大されれば、より多くの私立学校が教育庁に任用試験の委託をすることになるだろうと」といい、「私立学校の教員選抜過程の不透明性や不正問題の改善効果があるだろう」と話した。



nabi@donga.com