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1950、60年代の有名監督のフィルム94編を発見

1950、60年代の有名監督のフィルム94編を発見

Posted April. 08, 2015 07:17,   

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鄭鎮宇(チョン・ジンウ)監督のデビュー作、金洙容(キム・スヨン)監督の代表作など、行方が分からなかった94編の映画のフィルムが発見された。

韓国映像資料院(李炳勲院長)は7日、ソウル中区の韓国プレスセンターで開かれた記者会見で、「実際にフィルムを確認できていない映画94編を含め、1940〜80年代の映画450編のフィルムが先月11日に寄贈された」と明らかにした。

寄贈者は、父親の代から地域の巡回映写業(映画館がない地域をまわって映画を上映する仕事)をしてきたハン・ギュホ連合映画公社代表だ。

李炳勲(イ・ビョンフン)院長は、「1950、60年代の有名監督の作品が大量に発見され、韓国映画史の空白を埋める画期的な資料になるだろう」と述べた。

新たに発見された作品の中には、盧泌(ノ・ピル)監督のデビュー作「安昌男(アン・チャンナム)飛行士」(1949年)をはじめ、韓国の2人目の女性監督である洪恩遠(ホン・ウンウォン)監督のデビュー作「女性判事」(1962年)、鄭鎮宇監督のデビュー作「一人息子」(1963年)、李晩熙(イ・マンヒ)監督の初の恋愛映画「忘れられない恋人」(1966年)、金洙容監督の代表作「満船」(1967年)、崔夏園(チェ・ハウォン)監督のデビュー作「木々が斜面に立つ」(1968年)など、当代の有名監督の主な作品が多数含まれている。これまでフィルムの一部だけが資料院で保管されていた林権澤(イム・グォンテク)監督の「戦場と女性教師」(1965年)は完全なフィルムが発見された。

記者会見で鄭鎮宇監督は、「デビュー作を覚えていない監督はいないだろう。鄭鎮宇という監督を生んだ作品が見つかり、感慨深い」と話した。「一人息子」に出演した女優の金芝美(キム・ジミ)氏も、「23才の新人の頃に出演した作品を見るとドキドキする。当時の映画に歴史的にスポットライトをあてる機会を下さった寄贈者に感謝する」と述べた。林権澤監督は、「10年間で50編余りを撮っていた時代の映画なので、見つからなければいいという思いもあったが、当時の世相や映画の撮影現場を確認でき、史料としての価値が高い」と話した。

発見されたフィルムの中で李晩熙監督の「忘れられない恋人」は、李監督の40周忌を記念して23日〜5月14日まで、ソウル上岩洞(サンアムドン)の韓国映像資料院で開かれる「李晩熙監督全作展」で最初に上映される。李監督が代表作の「晩秋」を撮る直前に演出した。韓国映像資料院のチャン・グァンホン部長は、「多くのフィルムの保存状態が良くないので、復元に時間がかかる」とし、「『一人息子』、『満船』、『木々が斜面に立つ』、『「戦場と女性教師」は年内に一般に公開する予定だ』と明らかにした。問い合わせ:02−3153−2001



iamsam@donga.com