先月24日、フランスのアルプス山岳地帯に墜落したジャーマンウイングス機のアンドレアス・ルビッツツ副操縦士(27)が、自殺衝動のために精神科治療を受けていたことが明らかになった。ドイツのデュッセルドルフ検察庁のクリストファー・クンバ検事は、30日の記者会見で、「ルビッツ氏は、操縦士の資格を取る数年前、自殺の可能性が高いという診断を受けた事実を確認した」と明らかにした。ルビッツ氏がうつ病に続き自殺衝動の傾向まであったことが伝えられると、米CNNは、「ジョギングや音楽を楽しむフェイスブック上のイメージは虚像だった」とし、「人に害を加える可能性がある職業群への精神規定の強化を求める声が高まっている」と伝えた。
ルビッツ氏は2009年にうつ病で6ヵ月間にわたって飛行訓練を中断し、1年半の間カウンセリング治療を受けたが、操縦士試験に合格した。クムバ検事は、「試験に合格する前に自殺衝動のための精神科治療を受けたことが明らかになった」と述べた。しかし、「最近、自殺衝動や暴力行動があった証拠はない。直接的な犯行動機は見つからなかった」と付け加えた。
ルビッツ氏のストレスが深刻だったことが伝えられ、航空会社の責任論も起こっている。ルフトハンザ航空によると、昨年夏、ルビッツ氏の定期健康診断で精神科の項目が抜けていた。欧州の操縦士は、「自殺衝動を感じたことがあるか」、「どれくらい頻繁に憂鬱感を覚えるか」などに対する書面の質問に無条件応じなければならないが、その結果を会社側に知らせる義務はない。ドイツ保健相は、「人を害する可能性がある職業群の場合、医学的所見を会社側に公開する義務がある」とし、「関連条項を改める」と明らかにした。
ルフトハンザ航空が犠牲者遺族に支給する賠償金が航空業界史上最高額なるという見通しも出ている。英インディペンデントは先月29日、航空会社側が無限大の賠償に直面する可能性があると報じ、ニューヨークタイムズは犠牲者1人当たりの賠償額が最大1000万ドル(約111億ウォン)に達すると見通した。外信は、「相次ぐ操縦士のストに旅客機墜落事故まで重なり、ルフトハンザ航空が最大の危機を迎えている」と伝えた。






