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メルケル首相、朝日新聞社を訪問した意味は

メルケル首相、朝日新聞社を訪問した意味は

Posted March. 10, 2015 07:12,   

9日に専用機で日本に到着したドイツのメルケル首相は、同日午前、朝日新聞東京本社を訪問し、編集局を見学し、長時間の講演だけでなく、日本国内の知識人と質疑応答を行った。首相は同日午前、日本科学未来館を訪れ、ロボット産業の現況を見学した後、2つ目の公式日程として朝日新聞社を訪問した。

同社の雰囲気は、朝早くから歓迎の準備で浮き足立っていた。首相到着30分前から「1階正面玄関に降りて、メルケル首相の訪問を歓迎してください」という社内アナウンスが流れた。社員約200人は、首相到着前から正面玄関に並んだ。玄関まで続くレッドカーペットも準備された。

午前11時20分、首相を乗せた黒いベンツが同社の正面玄関前に到着した。そして、明るい水色のジャケットを着た首相が車から降りると、待っていた記者たちや市民から「ワッ」という声と共に拍手が起こった。銀座中学校の2年生約40人がドイツと日本の国旗を振って、首相を迎えた。

首相は、1階で待っていた渡辺雅隆社長の案内で、5階の編集局までエレベーターで向かった。そして、部長団に囲まれ、9日付の朝日新聞別刷りのドイツ特集を手渡されると、周囲を見て明るい笑顔で応えた。そして、同社内にある「浜離宮朝日ホール」に移り、一般人を対象とした講演をした。

首相の今回の朝日新聞社の訪問は、ドイツ側の意向だという。日本のビジネス週刊誌「現代ビジネス」は7日、「ドイツは伝統的に首相が他国を訪問する時、その国の代表的な報道機関をパートナーとして講演やインタビューをする。今回も、日本国内のメディアが講演やインタビューを要請したが、朝日新聞が選ばれた。『歴史認識問題』で朝日新聞が見せた良心的な報道態度に対する暗黙の同調が含まれた決定だ」と指摘した。

朝日新聞はこれまで一貫して、過去を否定する安倍晋三首相の歴史認識を批判してきた。旧日本軍従軍慰安婦の動員が強制的だったと問題を提起し続け、右翼からテロの脅迫まで受けて来た。安倍首相は昨年11月、同社に対して、「安倍政権を倒すことを社是としているとかつて主筆がしゃべったということだ」と批判した。



lovesong@donga.com