
「(ここに行くと言った)私を許さないでください。私にはそんな資格はないから…」
「イスラム国」に1年半ほど拘束され、10日に死亡が確認された米国人女性、ケーラ・ミュラーさん(26)が生前、家族宛てに書いた手紙が感動を呼んでいる。
ミュラーさんが先に解放された人に託し、家族が保管していた手紙には、最悪のテロ集団に捕まった20代の若い女性が、恐怖の中でも努めて家族を安心させようとしているのがうかがえる。人道支援活動をしていたミュラーさんは、2013年8月、内戦で苦しむシリア民間人を助けようと入国し、「イスラム国」に捕えられた。「イスラム国」は6日、ミュラーさんがヨルダン軍のミサイル攻撃で建物のがれきの下敷きになって死亡したと主張したが、米軍は「事実でない」と反論した。
昨年11月以降に書かれたと見られるこの手紙で、ミュラーさんは最初は「私はケガをしていません。体重も増えました」と書いた。しかし、すぐに後悔と恐怖が表われた。
ミュラーさんは、「私が今苦しんでいると言わないでください。むしろ家族にどれほど大きな苦しみを与えているのか…」と記し、「(拘束されて)1年が過ぎたけれど、10年になるかと思うほどです。初めて家族でキャンプに行ったことを思い出します」と続けた。
ミュラーさんは、死の恐怖を前にして神に祈った。「人生の終わりには神しかいないという(両親の)言葉を思い出します。今ここでは神に自分自身を全て捧げるほかありません」と記した。そして「私はくじけません。どんなに長い時間がかかっても。どうか心配しないで、私のように祈り続けてください」と手紙を結んだ。
ミュラーさんの両親は同日、声明を出し、「ケーラが誇らしい」と述べた。オバマ大統領は声明で、「ケーラさんを人質にして死に追いやった『イスラム国』に必ず正義の裁きを受けさせる」と述べた。






