
破竹の勢いで勢力を拡大していたイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」の勢力が急速に弱まっている。昨年9月に始まった米国主導の有志連合の空爆で、「イスラム国」の多くの幹部が死亡したという。
英デイリーメールは2日、「イスラム国」の指導者、バグダディ容疑者の核心インナーサークル18人のうち9人が空爆で死亡したと報じた。昨年6月30日に「イスラム国」の樹立を宣言した時、バグダディ容疑者を「カリフ(指導者)」に選出した「シューラー評議会」のメンバーが彼ら18人だ。
死亡者のうち最も高い地位の人物は、「イスラム国」のナンバー2であるバグダディ容疑者の右腕、アブ・ムスリム・トゥルクマニ容疑者。イラク軍特殊部隊中佐だったトゥルクマニ容疑者は軍事統括責任者で、イラク地域を担当していた。「イスラム国」の宗教・戦略担当顧問のアブ・アル・ビラウィ容疑者も昨年空爆で死亡した。このほかにバグダディ容疑者が最も信頼する参謀のアブ・アジャール・アル・スフィ容疑者も昨年9月、有志連合の空爆で死亡した。
バグダディ容疑者も昨年7月から所在が分からない。バクダディ容疑者が空爆で重傷を負って治療中に死亡したという噂も流れている。
同紙は、「『イスラム国』は、バグダディ容疑者が信頼する部下たちを通じて指示を与える極端に閉鎖された組織体系であるため、腹心の半数が死亡すれば指揮体系が急激に不安定になることは避けられない」と伝えた。ほかの部下が代わりをしているが、数年間の戦闘を通じて戦友愛を築いてきた既存メンバーに比べて信頼が落ちざるを得ないと、同紙は分析した。
しかし、依然として有志連合が狙っている数人の主要人物は健在だという。最も象徴的なのは、日本人ジャーナリストの後藤健二さんを殺害した「ジハーディ・ジョン」という戦闘員だ。ジハーディ・ジョンは指導部の18人ではないが、昨年から英国人や米国人の人質を斬首した。米国はジハーディ・ジョンに1000万ドル(約110億ウォン)の懸賞金をかけ、英国も特殊部隊を派遣したが、見つかっていない。このほかに、「イスラム国」の核心拠点であるイラク・アンバル州の責任者のアブ・ワヒブ容疑者とシリア軍事統括責任者のアブ・アル・シースハニ容疑者も生きている。この2人はまだ28才だ。
有志連合の空爆によりこの5ヵ月で「イスラム国」指導者だけでなく戦闘員も6000人余り死亡した。補給路も断たれている。内陸地域を占領している「イスラム国」は、砂漠を通じて補給品を調達するが、有志連合の空爆ですでに車両1000台余りが破壊された。重武装した護送部隊を送ったとしても空爆が怖く、空爆を避けて小規模に密かに動いたとしても、反「イスラム国」勢力の攻撃にさらされ、被害が大きい。
「イスラム国」の悪行に耐えかねて民心も離れている。数日前、イラクのティクリートで、「イスラム国」に処刑された息子の復讐のために60代の老人が自動小銃を持って「イスラム国」の検問所を襲撃し、7人の戦闘員を射殺した後、銃で撃たれて死亡した。「イスラム国」は先月、老人の18才の息子を政府軍スパイとして他の7人と共に公開処刑し、この様子をインターネットに公開した。






