2014学年度の大学修学能力試験(修能=日本のセンター試験に相当)世界地理の出題ミス事態と関連して、被害を受けた受験生100人が国を相手に損害賠償の請求訴訟を起こした。修能出題ミス後、被害者の救済まで1年もかかったことと慰謝料や浪人のための塾(予備校)利用料などの補償を受けるべきだという。
訴訟代理人のキム・ヒョンチョル弁護士は19日、国や韓国教育課程評価院を相手に、彼らの損害賠償を請求する訴状を、釜山(プサン)地裁に提出した。キム弁護士は、「一昨年の修能世界地理の8番の問題は、出題ミスというよりはミスが明らかになった後の国の後続措置が足りなかったことが、より大きな問題だ」とし、「今回の訴訟は、受験生の失った1年間の補償を受けるためのものだ」と主張した。
キム弁護士は、「受験生たちは、成績の再算定を経て大学に追加合格した場合は、1年間を失ったことへの精神的損害、社会進出が1年間遅れることによる損害、浪人の場合は、別の大学に通ったり、浪人塾(予備校)への登録による財産上の損害などを受けた」と話した。また、「追加合格できなかった受験生も同様に、間違った成績表を基に大学志願に臨んだことで、レベルを下げて志願するなど混乱を経験したため、慰謝料を受け取らなければならない」と語った。民事訴訟を起こした100人の受験生は、1人当たり1500万ウォンから最大6000万ウォンまで損害賠償を請求し、総賠償規模は23億4000万ウォンに上る。
彼らのうち、最も多額の損害賠償を請求した受験生は、亞洲(アジュ)大学政治外交学科に入学するファン某氏であり、慰謝料や浪人費用、社会進出が遅れたことによる被害額などを合計して、6000万ウォンを損害賠償金として請求した。キム弁護士は、「彼らのほかにも、350人が追加訴訟の意思を明らかにしている」とし、「損害賠償訴訟の規模は今後、さらに膨らむ見込みだ」と語った。






